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七海家 ページ5

side 七海健人



七海「はぁ…」


裏切る可能性がある、と見られた神崎Aを連れてきた私の責任として監視下に置くことになったが…




七海「…」

洗濯、掃除、いや全ての家事が完璧。
私が帰ればテーブルの上にご飯とメモがあって当の本人はベッドにて就寝

三日坊主で終わるだろうと思っていた家事などは1週間経っても続けられていて関心だ



七海「いただきます」


美味しい夕食を頂きシャワーを浴びて寝室へ



『あっ、七海先生っ!』

七海「どうしたんですか、それ!」


ベッドの上に蹲った彼女の体や顔、全てに呪いの文字が浮かび上がっていて苦しんでいる



『近寄らないでください!』

七海「落ち着いて」

『え、あ、触らないでっ!』

七海「これはなんだ!!」


腕を掴めばパッと文字が消えて神崎さんと目が合う



七海「痛みは?」

『ない、です』

七海「なんですか?あれは」


気づいたらぐったりしていてまた文字が浮き出てる
さっきより症状が重いのか一言も話さない、いや話せないまま横になってるだけだ



七海「…」


元には戻ったが朝説明してもらうか


__________



七海「おはようございます」

『おはようございます!』


ケロッとした顔で挨拶をされた

机の上にはオシャレな朝食
どこでパンが好きだと情報を入手したのか分からないが好きなものが並んでいる



『私パン好きなんですよ〜、あ。和食派でしたか?』

やっちゃった〜と落ち込む彼女はまるで小型犬。
感情がわかりやすいにも程がある



七海「いえ、私も朝は洋食派です。ところで昨日のあれはなんですか?」

『あー、私もよく分からないんですけど呪力?が強い?らしくてたまになっちゃうんです。まっ!あれやれば傷も治りますし!』

七海「自力で出せるんですか?」

『できますよ?ほら』

七海「しまってください」


化け物レベルの呪力…
ただ呪力を上手く使えていないだけか?



『七海先生』

七海「はい?」

『立派な呪術師になるために今日も頑張ります!』


頑張ってください、と送り出した

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作者名:さーや | 作成日時:2023年2月10日 19時

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