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ゃ ページ3
俺は見て欲しかっただけ。
頼ってほしかっただけ。
その行き過ぎた好意はいつしか方向性を見失い、暴走したそれは彼女に牙を向いたようだけれど。
「はよーっす」
いつも通り教室に足を踏み入れた。
たったそれだけのことだったが、俺は瞬時に違和感を感じ、状況を把握することができた。
ピリッとした空気を漂わせるクラスメートたちは俺だとわかると安堵の表情を浮かべる。
「なんや、侑か」
「びっくりさせんなや、このアホんだら」
「はぁぁ?挨拶しただけやろがい」
談笑しながら自席へつくと、花びらが俺の机へとへばりついていた。
なんやこれ、と言いかけて口をつぐむ。
俺の視界には彼女の横顔がうつった。
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作者名:ぽす。 | 作成日時:2018年9月26日 0時