case.55 ページ8
数分後、警察が到着した。
案の定、顔見知りのメンツだった。
「千澄くん…もしかして君が第一発見者かね?」
「あら、千澄ちゃん!久し振りじゃない!元気にしてた?」
「うわ、千澄さんだ…」
『美和子さん、お久し振りです〜。千葉はもう少し嬉しそうな顔しなさい。あと第一発見者はこの猫です〜。』
「千澄さん、前回といい今回といい…着々と巻き込まれ体質になってません…?」
『言うな、私が一番気にしてることを…』
哀れむ様な高木の一言に、溜め息を吐くA。その様子を見て先程コナンの隣にいた色黒の青年__服部は怪訝な顔で隣のコナンへと耳打ちをした。
「おい、工藤ォ…あのグラサンのねーちゃん誰や?お前の知り合いか?それに警察の知り合いもやたら多いみたいやけど…」
「ああ…あの人は千澄Aさんっていって、元々はサイバー犯罪対策課にいたから警察の知り合いが多いのはそのせいらしい。」
「ほォーー?…にしても、この大して日射しも強くない日に、何でグラサン?」
『それは私が光彩異色症だからだね〜』
二人の会話に突然割り込むように入ってきたAに、大袈裟に肩を跳ねさせたコナンと服部。
そんな二人にお構い無く掛けていたグラサンを上げて見せたAの目の色はコンタクトによって隠れているものの、惜しみ無く晒されたその素顔に、初対面の服部は息を飲んだ。
「…Aさん、光彩異色症だったんだね。でも普段はサングラスしてないよね?」
『まぁ、コンタクトしているからね〜。でも今日はちょっと調子が悪くて。念のため、みたいな?』
そう言ってAは再びサングラスを元に戻し、大尉を抱き上げた。
「…ねーちゃん、えらいべっぴんさんやなぁ。俺はは服部平次。西の高校生探偵っちゅーのは俺のことや!」
『うん、知ってる〜。コナンくんって顔広いよねぇ。よろしくしたくはないけど〜。』
「?何でや?」
『私イケメン嫌いなんだよね』
にっこりと満面の笑みを浮かべたAに、服部は顔を引きつらせた。
その隣でコナンは相変わらずの彼女のマイペースさに乾いた笑みを零すのであった。
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q2n3qbzuWwYqZsD(プロフ) - 続き見てぇー (2022年8月5日 19時) (レス) @page22 id: c07b904298 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 氷月さん» ガイシャも被害者も同じ意味ですよ (2020年4月26日 23時) (レス) id: aaa3736e7c (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - ガイシャではなく被害者ではないですか? (2020年4月15日 1時) (レス) id: acb67715b0 (このIDを非表示/違反報告)
椎名桃乃 - 夢主ちゃん可愛いです…!タイプです!w応援してます、頑張ってください! (2019年5月23日 16時) (レス) id: 87ecca1cfc (このIDを非表示/違反報告)
キリト - 赤井さんの名前を出した時の反応可愛い!続き読みたいです! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 589d334356 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲空 | 作成日時:2019年2月11日 16時