にんにん。とお。 ページ11
“あんな胸糞悪い場所、部屋の前通るだけでも吐き気がする”と前任の部屋の在処をどれだけ訊ねようと尽く拒否された。
気持ちは分かるが、放っておいていいものでもない。
仕方が無いので自力で探すとしよう。
本丸わくわく探検隊結成だ。なお、メンバーは私とキュウのみである。
そのキュウは手入れで残ってもらって今は居ない。首が寂しい。
取り敢えず適当に一番負のオーラがする方へ進んでみた。
刀剣達の部屋の前を通る度に襖越しに物凄い殺気を感じるのだが、一向に出てくる気配は無いので今は気にしないことにしよう。
さて、歩いている内に如何にも怪しい部屋の前に辿り着いたのだが。
襖に札が貼られている。除霊の類だろうか。成程、確かにどす黒い怨念だ。
『さて、どうしたものかな。』
顎に手を当てて熟考する。実際は何も考えていない。
取り敢えず札は剥がすしか無さそうだが。
カタカタと微かに揺れている辺り、闇堕ちした刀剣でもいるのか?
審神者に手を掛けるのは御法度だし、そもそも前任は生きて政府の牢獄に入っていると聞く。
ならば刀剣で確定だろうな。
青「そこは開けない方が身の為だよ。」
先程より薄らと感じていた気配。
警戒はしているものの、先刻の奴らより敵対心は無いらしい。余り刺激しない方が身の為だと判断したのか。単に中傷で疑う気力が削がれただけなのか。
『にっかり青江。結局出てきたのか。』
何だか敬語を使うのも面倒になって来た。
青「…僕に気付いていたのか」
『私は気配に敏感なんだ。普通は気付かない。』
青「…成程。君がその部屋に入ってどうなろうが僕の知ったことではないけど、そこを開けて僕らが被害を被るのはちょっとね。」
『なら何処かに隠れてろ。別に責めやしないしな。何より貴殿らに余計な傷を増やされても困る。』
幾分か淡々とした口調で告げれば、しんと黙り込んだにっかり。
…まぁ、折らせはしないから其処にいるつもりなら結界でも張って入れないようにしておくか。
札に手を掛けようと伸ばした時、「ねぇ、」という声。
青「仮に其処に居る怨霊を何とかできたとして、その後はどうするんだい？どちらにしろ、こんな部屋が綺麗になろうが何も変わらないだろう。」
『ぶっ壊せば全て変わるだろう。』
当たり前のように述べたその言葉に可笑しなものを見るかのような目で見詰められたのはさっきぶりである。
…そんなに私は変人なのか。
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ミリア - 凄く面白かったです。気に入った作品です。今後他の作品を作る予定があったら刀剣乱舞とコラボかトリップか転生したリボーンかKアニメかワールドトリガーかワンピースかナルトの作品が読んで見たいです。説明が下手ならすみません。これからも更新頑張ってください。 (2018年6月11日 13時) (
レス) id: 673ec4ec31 (このIDを非表示/違反報告)
十六夜 - 辛いもの推しの夢主に吹きました(笑)面白いです！早く続きが読みたいです！！更新、頑張って下さい！！！！！！ (2018年5月22日 11時) (レス) id: 625c8539c6 (このIDを非表示/違反報告)
弥勒 - 何か凄い人が主とは(驚)鶴さんじゃないけど驚いた(笑) (2017年10月18日 13時) (レス) id: 24182f5998 (このIDを非表示/違反報告)
水面 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2017年8月24日 0時) (レス) id: c4fe34a3f9 (このIDを非表示/違反報告)
ばぐ - 最近は、忍者が流行っているんですかね、笑笑、これに似た作品が笑笑 (2017年8月14日 16時) (レス) id: bb4d8f0296 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲空 | 作成日時：2017年2月8日 8時
