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case.8 ページ9

降谷side


「只今戻りました。」



彼女を送り届けた後、ポアロに戻って梓さんに向かって声をかけた。




「もう、遅いですよ!私、そろそろ上がりますからね!」




「すみません。ありがとうございました。」




苦笑いしつつカウンター席に目を向ければ、ジュースを啜る先程入り口で鉢合わせた少年。




エプロンを着けてカウンターに戻る。




「あ、安室さん。おかえりなさい。」




「ただいま、コナンくん。…本当に待っていたんだね。」




「まぁね。あの女の人、安室さんの知り合い?」



予想通りの質問に、降谷は苦笑いを浮かべた。




「うん、あの人、今日ポアロに来たばかりの新規のお客様なんだ。」





それを聞いたコナンくんは、顎に手を置きつつ考える素振りを見せれば、ほんの一寸、詰まらせてから言葉を続けた。




「この近くで引ったくりがあったでしょ?さっき通り掛かった人の会話を聞いたんだ。犯人はナイフを持って逃げてたらしいんだけど、丁度犯人の正面を歩いていた黒いパーカーを着た女の人足を引っ掛けて一撃で沈めたんだって。あのお姉さんも黒いパーカーを着てたよね?」




「一撃で…。でも、黒いパーカーっていう特徴だけじゃ誰でもいるんじゃないか?」




「うん…。その人、パーカーのフードで顔を隠してて、前髪は見えてたから黒髪だってことはわかってるんだけど…。」




「…あの人、千澄Aっていうらしいんだけど。元警視庁のサイバー犯罪対策課所属だったらしいよ。」




「え!?警察の人だったの!?」




「ああ…。あ、そうだ、コナンくん。このメッセージの意味わかるかい?」





俺は先程、彼女のパソコンから送られてきたであろうメッセージを彼に見せた。




"神と共に歩んだ正しい人"




それに彼は目を丸くして神妙な顔つきで「安室さん」と"僕"の名を呟く。




「僕の予想が正しければ…彼女はとんでもない人かも…。」




そう言った彼の瞳は、小学生の子供とは思えない、鋭い光を宿していた。



降谷side END

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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trr - 続編待ってます!!!! (2018年12月10日 5時) (レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました!(´・ω・)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なッッッッ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです! (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲空 | 作成日時:2018年5月17日 1時

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