情報屋Nの受難【名探偵コナン】

case.47 ページ48

外でこなさなければならない依頼もなく、ここ数日ひたすらパソコンと向き合う日々。


実に平和である。


カーテンを閉めた薄暗い室内、聞こえるのはキーボードの音だけ。


煩わしい褐色のイケメンの声も何やらよく事件に巻き込まれる子供の声もスマホの通知音も___


……あ、やべ、スマホの充電切れてた。



思い出してキーボードを叩く指をはたと止める。


伸びを一つして充電コードを差した。


そのまま台所に向かう足。


冷蔵庫の中身は空っぽだ。



『…おーまいが』


静かに嘆いたAは泣く泣く平和を切り捨てることになったのであった。



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此処は米花町。


犯罪率が異様に高い街。


そして一歩外に出れば案の定、何かが起こる。



………いやぁ、何かつけられてる気がするなぁ、あっはっは。


最近不穏な気配を感じるなと思っていたから部屋に籠っていたのに。


っていうか尾行するならもうちょっとバレない様にやんなよね。


能天気にもそんなことを考えながら如何にも私は気付いていませんといった体でペースを落とさず歩き続ける。


そういや家のポスト最近見てないけど何か大量に封筒が入っていたなぁ。盗撮かなぁ。


だとしたら本拠地を変えないとなぁ。


部屋は常にカーテンを締め切ってるしセキュリティーもしっかりしたところだから滅多なことが無い限りは部屋の中を撮られたり侵入されたりはしないはずだ。




多分後ろのストーカーは私がNoahだということは知らない。



自惚れたくはないが、私の容姿に惚れた物好きがいるとみた。



今のところ危害を加える様子はないので放っておこう。


スーパーの店員の“いらっしゃいませー“という元気な声に迎えられる。


「…おや、貴女は。」



【悲報】入って早々に厄介なイケメンとエンカウントーーーー

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