case.41 ページ42
時刻は午後19時58分。
予告状には正確な時刻が書かれていなかったが、今夜は雲の多い日だ。
予報では雲が少なくなるのが20時前後。
その姿が完全に空から晒された時、白い怪盗は月明かりと共に姿を表すのではないかと。
秒針が1秒、1秒と進む。
ｶﾁﾘ
針が20時を指したとき、それを待ちかねていたかのように雲が晴れた。
宝石が月明かりに照らされて美しい輝きを放つ。
「さぁ、来い…キッド！！！」
次郎吉が叫んだその瞬間
ﾊﾟﾘｨﾝｯ！！！！
天井の硝子が割れた。
そこから現れた白い怪盗。
「こんばんは、皆さん。予告通り、お宝をいただきに参りました。」
「キャア〜！！！キッド様ぁ〜！！！！」
園子が頬を染めて黄色い声を発した。
キッドが現れたことが知らされたのか、外も歓声で沸き立った。
「現れたな、怪盗キッド！！だが残念ながら今回ばかりはお前に宝石を盗むことなど出来まい！何せ、強力な助っ人を呼んでいる。仕掛けも完璧だ。まんまと誘き出されおって！」
次郎吉が叫びながら檻のスイッチを押した。
だが、一向に檻は作動しない。
2、3度と押してみるが、やはり下りてこなかった。
「な、何故反応せんのだ！？」
「クス…申し訳ない、少し細工をさせていただきましてね。…ああ、これに触れると不味いんでしたよね。one…two…three＿」
ﾊﾟﾁﾝ
キッドが指を鳴らした瞬間、スプリンクラーが作動した。
「うおっ！？何だ、どうなってやがる！？」
「こちらも少し細工をさせていただきまして…さて、お宝はいただいて参りますね。」
全員がスプリンクラーに気をとられている間、いつの間にか硝子ケースは外されており、キッドの手元には宝石が輝いていた。
「逃がさんぞー！！キッドー！！！！」
外を警備していた中森警部が、騒ぎを聞き付けてやって来たが、時既に遅し。
「おい、屋上の警備はどうなっている！？」
「応答ありません！至急向かいます！」
「では皆さん、またお会いしましょう＿＿」
宙にぶら下がりながら胸に手当てて一礼したキッドは、次の瞬間煙幕を撒いて姿を消した。
「ごほっ、ごほっ…千澄くん、聞こえるか？」
『…ええ、想定通りです。お任せください＿＿』
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trr - 続編待ってます！！！！ (2018年12月10日 5時) (
レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました！(´･ω･)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なｯｯｯｯ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲空 | 作成日時：2018年5月17日 1時
