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case.4 ページ5

珈琲の香りが充満する喫茶店。



視線の先には不適な笑みを浮かべる店員。



さて、丁度珈琲を飲み終えたところだ。そろそろお暇しよう。


彼女は閉じていたPCを再び開いて、キーボードを叩く。


Enterキーを押したと同時に、目の前の彼の胸ポケットにある端末が震えた。


それを見届けてPCを閉じ、ケースへとしまって立ち上がる。


時刻は午後14時。


今日は午前中だけだったのだろうか。


米花高校の制服を身に纏う女子高生を視界に入れつつ思う。



『お会計お願いします』


端末を凝視して目を見開く彼に声を掛けて彼の横を通りすぎようとした。


その一瞬の事だった。


ガタリ、と椅子とテーブルの揺れる音が耳に入ったと同時に、腕を掴まれ、腰を引き寄せられた。


そっと耳元へと唇を寄せられて、囁かれた言葉。


「逃がしませんよ」



ぞわりと鳥肌が立つような甘い声。


それに思わず上げそうになった悲鳴は、JKの悲鳴に遮られた。


正直、助かったとAはほっと胸を撫で下ろす。


『…離していただけます〜?』


「梓さん!少し出てきます!それからこの人のお代は後で僕が払いますので!」


「え、ちょっと、安室さん!?」


『え、まっ…』


有無を言わさず、とはまさにこのこと。


安室は、Aの手を引いて、彼女の荷物もちゃっかり持って喫茶ポアロを出た。


その入口で、丁度店に入ろうとしていた少年と鉢合わせた。


「…あれ?安室さん、今日はもう終わりなの?」



黒縁の眼鏡に青いジャケット、赤い蝶ネクタイに短パンといったなんとも洒落た格好をした少年は、安室に手を掴まれているAの姿を視認すると、目を細めた。



「ああ、コナンくん。こんにちは。」


「こんにちは。…その人、安室さんの彼女?」


その一言に思わず眉を顰めたAに、コナンと呼ばれた少年は「違うの?」と首を傾げる。


「コナンくん、この人と少しお話をしてくる。」


その一言に瞬時に何かを察した少年は、「じゃあ僕、ポアロで待ってるね!」と元気よく返答をして店の中へ入っていった。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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trr - 続編待ってます!!!! (2018年12月10日 5時) (レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました!(´・ω・)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なッッッッ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです! (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲空 | 作成日時:2018年5月17日 1時

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