case.25 ページ26
降谷は、ドライヤーのスイッチを止めて再びAと向かい合った。
『わぁい、ありがとう、おかあちゃん』
「俺は君の母親じゃないぞ。」
Aの冗談に呆れ顔で返した降谷。
スルーされるかと思ったが、返ってきたツッコミに、Aはへらりと頬を緩ませた。
『ちょっと前の話に戻りますけど、あの犯人が私を狙った理由でしたっけ？警察時代にたまたまテロの兆候を見つけてたまたま阻止したことがありまして〜。その時の犯人でしたね、確か。』
「…おい、待て。それなら何故彼奴は捕まってないんだ。」
『ネット犯罪っていうのは立件しにくいんですよ。貴方ならおわかりかと〜。今の時代、言うほど周囲はサイバーテロとかに危機感を抱いていませんからねぇ。私もその時は流石に腐ってるなぁと思いましたよ。警察のくせに容疑者が捕まえられる位置にいても捕まえられないのか、と。』
Aは表面こそへらへらと笑っているが、内心当時の事を思い出したら穏やかではいられなかった。
自分のスキルがどれだけ優れていても、それを活用できなければ意味がないのだ。
『だからICPOからの引き抜きの話が来たとき、正直チャンスだと思いまして〜。まぁ、期待外れでしたけどねぇ。あっちはあっちで、世紀の大怪盗とやらに躍起になっている。それに…』
「…それに？」
『…いや、この話は機会があったらにしましょう。兎に角、そういう経緯があって、警察を辞めることにしたんですよ。』
「君ほどの能力を持った人間を警察がそう簡単に手放すとは思えないんだが？」
『ご明察。まぁ、そもそもハッキング自体犯罪ですからね。それを許容する代わりに此方の情報を警察側に提供することを条件に退職を許されました。』
降谷は眉を顰めた。
そんな話は公安の中でも聞いたことが無い。
上層部が何か噛んでいるのか、と。
そんな話があるならば、公安の方に情報が行ってるはず。それとも、降谷達の知らないところで実はAの提供した情報が使われているというのか。
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trr - 続編待ってます！！！！ (2018年12月10日 5時) (
レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました！(´･ω･)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なｯｯｯｯ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです！ (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲空 | 作成日時：2018年5月17日 1時
