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case.21 ページ22

男が警察に連行されるのを見届けてから、降谷は彼女の元へつかつかと足早に近付いた。



其れに気付いたAは顔を引き攣らせ、『じ、じゃっ、私はこれで〜』と管理人室を出ようとするが、コナンに行く手を阻まれる。



「Aさん、まだ事後聴取が残ってるよ。」


「コナンくんの言う通りだ。どういうことか説明してくれますよね?」



肩に置かれた手がギリギリと食い込んでいるのに危険を察した彼女は、慌てて頷くのであった。



________
__



まず、依頼が来たのが一週間前。
Aの元に届いたメールによると、こうだ。



彼女がストーカーに遭っています。
風の噂で貴女が腕のいい探偵さんだと伺ったので、ご連絡させていただきました。
是非、相談に乗っていただきたい。



そしてその下には日付と時間、場所が指定された文章が載っていた。



この時点でAは多少の違和感を感じていたと言う。



依頼内容自体はよくあるものだが、その彼女がストーカーに遭っているとして、自分の恋人に相談するくらい深刻なのであれば、初めからAにコンタクトを取るのではないだろうか。




しかし、これはAの一方的な感覚に過ぎないので、然程気にしなかったという。


問題は送信されたメールアドレスだ。



どこのものだか分からないアドレスで送られていた。まるで身元を特定されるのを避けているかの様に。



怪しさ満点ではあったが、行ってみないことには何も始まらないだろう。




こうして指定された日時___つまり今日、今回の事件現場となったマンションへと向かった。



すると、部屋番号を言ってもないのに管理人を称していたあの男がAをマンション中へと通した。



その時は自分の事を聞いていたのだろうと然して気にも留めなかったが、306号室に着いてインターホンを鳴らしたところで、Aは違和感を覚えた。



彼方から指定しておいて誰も出てくる気配がない。


鍵も開いていた。



気になって中に入ってみれば、来客でもいたのか、台所の流しにはカップが二つ。



それもせいぜい一時間前のものだと思われた。



しかしこの部屋の住人はおろか、来客の姿も見当たらなかったという。



そしてパソコンが置かれたデスクにはこのマンションの住人の記録や、エレベーターの点検についての案内書。



Aがそれらに目を通して部屋を出た直後、聞こえてきた悲鳴に、その時初めてAは状況を把握した。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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trr - 続編待ってます!!!! (2018年12月10日 5時) (レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました!(´・ω・)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なッッッッ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです! (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲空 | 作成日時:2018年5月17日 1時

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