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case.17 ページ18

Aは頭を抱えた。



油断していた。




最近目立った事件が無かったからと平和ボケしていたのかもしれない。



…いや、確実にしていた。




「えー…被害者はこのマンションに住む山田キクさん72歳、第一発見者は____」




悲鳴が聞こえて駆けつけてみれば、マンションの階段の下で人が倒れていた。Aは即座に救急車と警察を呼んだものの、打ち所が悪く、先程息を引き取ったらしい。




そして何故か、あの少年もいる。



「あれ?Aさん?こんなところで何してるの〜?」



それはこっちの台詞である、と名前は言いたくなった。
何故小学生が悠々と事件現場に足を踏み入れられるのか。



どうでもいいが、いつの間にか"お姉さん"呼びはやめたらしい。




『お仕事でちょっとね〜。コナンくんこそ、何してんの。ほら、お巡りさんの邪魔になるよ〜。』



「サッカーの帰りだったの!途中で安室さんに会ったから安室さんもいるよ!」



『…その情報はいらなかったかなぁ〜』



Aが呟けば、不思議そうに首を傾げたコナン。その様子に彼女は『私イケメン苦手なんだよね』と付け加えた。



「ふぅん…あっ、高木刑事〜!」



『高木?』



「コナンくん…君もいたのか。…ってあれ?もしかして…」



コナンに突然呼ばれた、高木という男は、Aの姿を見るなり目を丸くさせた。



『おお、やっぱり高木〜。いやぁ、久しぶりじゃ〜ん!彼女とは上手くやってる?』



「なっ、何でそれを…!?」



『私の情報網なめんなよ。』




やたら親しげに会話を交わす二人の様子に、コナンは首を傾げた。



「二人とも、知り合い?」



『警察学校時代の同期。』



それにコナンは目を丸くした。


「じゃ、じゃあ通報したこの千澄さんって…」



『私だねぇ〜』



高木の反応が面白いのか、へらへらと笑って返答をするAに、高木は肩を落とした。



そのやり取りが聞こえたのか、「何事かね?」と高木の後ろからベージュのハットにベージュのスーツという風貌のふくよかな男性が彼女達の前に現れた。


目暮警部である。



そして彼もまた、Aの姿を見れば、「千澄くん!?」と声を上げるのであった。

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設定タグ:名探偵コナン , 降谷零 , 安室透   
作品ジャンル:アニメ
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trr - 続編待ってます!!!! (2018年12月10日 5時) (レス) id: 4ac3c5bb30 (このIDを非表示/違反報告)
咲空(プロフ) - 坂竹会長さん» ご指摘ありがとうございました!(´・ω・)っ【ティッシュ】 (2018年10月19日 13時) (レス) id: 1695bf9265 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - 更新頑張ってください。夢主ちゃんの設定がドストライクです。貴方が更新するたびに、僕の鼻からイチゴオレです←汚なッッッッ。 失礼しました。_ーд#_ (2018年10月14日 10時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
坂竹会長 - ページ26、名前変換なっていませんよ。(名前)と向き合うってなってます。間違っていたらすみません 失礼しました (2018年10月13日 21時) (レス) id: d6f7fc00e7 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はじめまして、すごく面白かったです! (2018年9月27日 15時) (レス) id: e66d7d83c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲空 | 作成日時:2018年5月17日 1時

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