六十階 ページ9
食事の時間、少年と男は最上階で席についていた。男は少年を見ては「そういえば…」と思い出したようにこう言った。
「しばらく前にw国と戦争を行った。やはりあの国の戦術は素晴らしいものだよ。
彼らの作戦にまんまとハマって無様に負けたが、死にかけた奴らがw国の一人の幹部を海に突き落としたらしい。
その2週間後、その幹部が無事帰還したという話を聞いた。
君が助けたのだろうが、随分とお人好しなのだな」
男は寄りかかりながら少年を見る。彼は何度か瞬きをしながら、わかりもしない言語を聞いていた。
「今後のことを考えて、あまり外部のものと深く関わらないほうがいいだろう。強制はしないが忠告だけしておく。
まあ…言っても意味ないが」
男は目を細めて笑えば、料理が星空から飛んできた。
男はそれを気にせず続けて話しだす。
「神の聖地にのこのこと来た私が言えたことではないが、黒い塔や言い伝えが世に知られれば、いずれ愚かな人間どもが先ほど私がとった行動と同じことをすることだろう。
欲にまみれた人間なんてごまんといる。神を悪用し、君が傷つくようなことがあった場合…
言い伝えのように、神は憤怒して私たちに神罰を与えるだろう。
神の怒りを鎮めるには、それ相応の犠牲が必要になる。それを頭に入れておいてほしい」
男は厳しくそう言い「説教じみたな。食べようか」と穏やかな表情に変わって食事を始めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 344人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おマロ(プロフ) - あらばさん» コメントありがとうございます。いつでも何度でもコメントしてくださって構いませんので是非遠慮せずのお書きください。応援のお言葉誠にありがとうございます。 (2020年1月10日 10時) (
レス) id: 061e4a875f (このIDを非表示/違反報告)
あらば - 続編、おめでとうございます。俺は短い文をコメントに送ることが多いです。返信(？)して貰えるのはとても嬉しいです。応援してます。更新、楽しみにしてます (2020年1月10日 0時) (レス) id: f15d6ec153 (このIDを非表示/違反報告)
おマロ(プロフ) - ルインさん» コメントありがとうございます。BGMを聴いてくださり、ありがとうございます。機会があれば、ぜひBGMと小説の組み合わせに関してのご感想もよろしくお願いします。引き続きお楽しみくださいませ (2020年1月6日 19時) (レス) id: 061e4a875f (このIDを非表示/違反報告)
ルイン(プロフ) - 大好きで…ただただ、大好きです…BGMなんかも最高です!!本当に小説を作ってくださってありがとうございます!! (2020年1月6日 17時) (レス) id: 921896023c (このIDを非表示/違反報告)
おマロ(プロフ) - あむんとぐだっとさん» コメント誠にありがとうございます。そう言っていただけるととても嬉しく思います。引き続きお楽しみくださいませ。 (2020年1月4日 15時) (レス) id: 061e4a875f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おマロ | 作成日時：2020年1月4日 10時
