一階 ページ2
w国。小国にして非常に戦争に長けた国が存在する。国の民は皆活気に溢れ、大変賑わっていた。
当国の総統閣下であるグルッペンは、書記長であるトントンの目を盗んでカフェに来ていた。
この場所はw国で一番大きな店として知られており、国の関係者も旅人たちもよくここを訪れている。
昼間はカフェとして開店しているが、午後4時には一度閉店し、夕方には酒場としてまた開店されているのだ。
その場所で出会った者たちは互いに自分のことや他国の情報交換といった交流を交わし、友をつくる場としても有名である。
店に入ればグルッペンは窓近くの2人席に座ると、店員がメニューとお冷やを持って来た。
グルッペンはメニューを見ずに「いつものを頼む」と注文すれば、店員はにこやか微笑んで「かしこまりました」と一礼をして下がっていった。
(今日は随分と人がいるようだな…)
グルッペンは今座っているところから店内を見わたす。座席はほぼ旅人たちで埋め尽くされていて満席だった。
隣の国ではあれがあって____
あそこの場所には賊がいて____
俺が旅して感激したのは____
様々な話題が彼の耳に入ってくるが、グルッペンが面白そうだと思う話題はなく、彼はつまらないといったように小さく鼻で笑った。
少しして店の扉が開き、老人の旅人が入ってきた。服はところどころほつれていて破けている部分があり、砂埃りで汚れていた。
髭は白くモサモサしていて手入れはされておらず顔のシワは目立ち、ツバの広い帽子は不格好な形をしていた。
そんな旅人に店員は「申し訳ありませんがテーブルが空いていませんので相席になりますがよろしいでしょうか？」と丁寧に対応すると、旅人はゆっくり頷いた。
2人はグルッペンの方へ行き、グルッペンに「相席になりますがよろしいでしょうか？」と旅人と同じように聞くと、彼は「ああ」と頷く。
店員は「ありがとうございます」と言い下がっていくと、老人の旅人は帽子を取って「すまんな、お若いの」と礼を言った。
グルッペンは「いえ」と微笑み、暇つぶしがてらにその旅人と話をすることにした。
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ウルティア - 本物に小説みたいな進め方で、少し話を変えたりしているから、読みやすくてすごく良かったです！ 言語を調べてみたりすると、一つ一つ意味があって面白かったです！話の途中にイラストを載せていたりとかしていて、とても良かったです！ (2020年10月10日 16時) (
レス) id: ed5449c75f (このIDを非表示/違反報告)
おマロ(プロフ) - あろはさん» コメントありがとうございます。言語を調べてくれてとても嬉しいです。引き続きお楽しみくださいませ。 (2020年1月5日 0時) (レス) id: 061e4a875f (このIDを非表示/違反報告)
あろは - 初めまして この話は不思議で興味深くてとても良かったです。それに言語を調べてみると「私はあなたの幸せを願っています」などあってとても不思議でした！これからも頑張ってください！ (2020年1月4日 23時) (レス) id: 463385cc96 (このIDを非表示/違反報告)
おマロ(プロフ) - 我々だ大好き!さん» コメント誠にありがとうございます。読者の皆さんにも楽しめるように工夫したので、言葉を調べてくれてとても嬉しいです。引き続きお楽しみくださいませ。 (2020年1月4日 12時) (レス) id: 061e4a875f (このIDを非表示/違反報告)
我々だ大好き!(プロフ) - 凄いですね！ウルドゥー語かと思い翻訳してみると、一つ一つ意味があって面白いです！投稿頑張って下さい！ (2020年1月4日 12時) (レス) id: 33a2dbe98a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おマロ | 作成日時：2019年12月25日 20時
