BNo.42の地球記録-round2-【軍パロ】 (ページ20)

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食事が終わり、テーブルに置いてある食器を片付けられると、オスマンが「Aちゃんが作った音楽を聴きたいめう～」と言い出した。

他の幹部たちもその言葉に頷いて「俺も」と口に出すと、Aは頷いて「わかった」と言ってHMを開き音楽アプリを表示させた。

「聴き慣れない音楽だと思うけど…

私が作った曲、ぜひ聴いてください」

Aはそう言って再生ボタンをかざすと曲が流れ出した。

ピアノの短調な音色から始まり、ビートやベックの歌声が少しずつ流れ音が賑やかになり、メロディーをひきたせるかのようにロボロの声が途中で入る。

サビの部分はあえてボーカルは入れず、メロディーだけが流れる。シンセサイザーの音の強弱にメリハリがあり、テンポが速くなる。

切なげな音色だが、どこか力強さのある曲が食堂全体に響き渡る。幹部の他にも食堂の中にいた軍人も料理人もメイドたちも全員が彼女を見つめて聞いていた。

途中から曲に夢中になって音楽と一緒にAは静かに歌い出す。その彼女の表情はこの地球に来た今までよりも生き生きとした表情だった。

控えめだった歌声が次第に大きくなり、Aは笑顔で歌い出し、最後まで歌いきると、食堂にいた全員が彼女に大きな拍手を送った。