BNo.42の地球記録-round2-【軍パロ】 (ページ15)

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shp「適合率が低いだけやから落ち込むことはないで。PCを使って少しずつ慣れていけば自然と使いこなせるはずや。ただ…」

「その代わり、拒絶反応に耐えなあかんけど」とショッピは顔を顰めてそう言った。

適合率の低いB兵器が移植媒体を使用すれば、その移植媒体のレベルと相応の苦しみを味わうことになる。

使いすぎれば全身の神経に強烈な痛みが走ったり脳に影響を及ぼしたりと、あらゆるリスクが伴うのだ。

それはAも一度は経験しているため、彼女も不安の表情を浮かべ、下唇を噛む。

過去の事例であるが、ある時、暴走AIを複数相手した適合率の低いB兵器がいた。

彼はやむを得ず媒体を起動させたあと、あまりの苦痛に叫び悶え、全身異形と化し暴走したことがあった。

彼は同士によって始末されたが、拒絶反応が重ければ重いほど、制御できなくなり暴走する可能性があるのだ。

その暴走したB兵器を始末したのが、相棒のAである。彼女は彼のPCを所持しているが当時のこともあり、形見として肌身離さずうなじに埋め込んで保管していたのだ。

「……それでも、やる」

Aは強い眼差しでショッピを見つめた。

「私は強くなりたい。

もう、大切な人たちを失いたくない」

ショッピは更に顔を顰めたが、Aの言ったことに頷いて「わかった」と彼女の肩に手を置いた。

shp「…手伝うで」

「…！。ありがとう」