【d!】死神と冥府使者ってやつ？【名探偵コナン】

14鬱 ページ15

コナンside


屋上の手すりから下を見てみると
多くのパトカーと拘束されたテロリスト

それに続く人質

義「現場で終始を見せるより
こっからの方が眺めええやろ」

俺を降ろした義人さんは煙草を吸って
手すりに背をかけていた

手に煙草を持ち下ではなく
どこか遠くを見据えている義人さんは
最初見たときとは違い、
いかにも病人といった感じがあって

とても裏で悪事をするような人には
みえなくなっていた


と、なると喰さんとはどういう？

コ「ねぇ、お兄さん。
喰さんと義人さんはどういう関係？
スタッフ兼歌手とセールスマンじゃ
釣り合わないよ？」

俺が聞いたとき義人さんは
下を見てなにかに気付くと手短に
ただの中高での先輩後輩とだけ言って
屋上から飛び降りた


ん？

飛び降りた…？

コ「はぁっ！？？」

急いで義人さんが居た手すりに行って
下を覗き込む

すると狭い路地をむらさきのバイクが
見えた
20前半ぐらいの青年が運転する
うしろに背を向けて乗る喰さん
サイドには義人さんを乗せて行った


バイクが路地から道路に出て角を
曲がる直前に喰さんと目が合った

「＿＿＿＿＿＿」

なにを言っているのかはわからなかった
けど確かに口パクでなにかを言っていた



喋っていた言葉が気にならなくなる
ぐらい口パクのあとの夕日がかかって
普段の白い肌がほんのり色付いた頬を
緩ませて笑うあの絵柄が
脳裏に焼き付いて全く離れない


意味がわからなかった

蘭のときより、今の方が顔に熱が籠る
ブンブンと顔を横に振り
冷ますもでもやっぱりあの笑う顔が
脳裏から離れることはなかった

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