海賊の妹は正義を掲げた (ページ45)

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部下ページ45

センゴクさんに言われたとおり、私は演習場を後にしセンゴクさんの部屋へ向かった

「失礼します」

目の前にはセンゴクさんと、初めて見る若い海兵がいた。じいちゃんは珍しくいない

セ「A、さっき言った通りお前には少将になってもらう。そしてそれにあたって…ほら、挨拶しろ」

座っているセンゴクさんの隣にいた海兵が口を開く

海「はっ！私はレド一等兵です！ご指導よろしくお願いいたしますA少将！」

ん？ご指導？

セ「それにあたって、お前には一等兵と二等兵の部下35名をもってもらう。レドはその代表として呼んだ。」

セ「主にやることは訓練の指導、あとはこいつらの実力が十分身に付いたらお前と一緒に海に出ることになる。頼んだぞA」

おおおお！これってスモーカーがやってた感じのやつだ
そっか…私にも部下か…！

「はい！しっかりやり遂げて見せます！」

そしてレドに向き合って言う

「よろしく、レド」

レド「はい！」

セ「じゃあA、今お前の部下になるやつらが訓練所に集まっている。レドと一緒に今から向かえ。挨拶したら、あとは自由でかまわん」

「はい！」

センゴクさんの部屋をあとにし、レドと一緒に訓練所へ向かう
着くまで食堂のおいしいメニューとかの他愛もない話をしていた。するとレドがなんとも言えない表情で立ち止まった

「どうした？」

レ「あの…、失礼な質問なんですが、A少将ってその、性別は…？」

ああ、ややこしかったか
初対面だもんなー

「ふふっ、あんまり分かんない？」

レ「いや、あんまりというよりまったくわかりませんよ」

「それはよかった！私は女だよ、いろいろ面倒だからちょっと分かりづらくしてるけどね」

レ「なるほど……？」

うん、半分くらいしか理解してない顔だねそれ

「まあいつかわかるよ」

海に出たときとかにね
そうこうやっているうちに、訓練所についた
防音の重い扉を押し開ける

目の前にはなんとなく初々しく見える海兵がたくさん
…初々しいっていっても多分私より年上だけどなれてないって意味でね
敬礼されていたので堅苦しくならないよう合図して、笑って言う

「こんにちは。今日から指導に当たることになりました、Aと言います。全員で強くなろう、よろしく！」

教えるからには全員、粒ぞろいの実力者集団にしてやる
そして誰一人死なせない

海兵「はい！！！」

返事を聞きながら、一人一人の顔を見る

この人達が、私と海へ出る仲間だ