海賊の妹は正義を掲げた (ページ26)

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海賊の妹は正義を掲げたページ26

なんだかものものしい会場に案内された
ここで戦うらしい
あのイビーとか言うやつは地味に強かったらしくて、私の相手は"中佐"というやつらしい

ちなみに私は中佐がなんなのかちっとも分からない

目の前に立つ中佐さんは、適度に強そうに見えた
必ず勝つには能力を使いたいけど、バレたら厄介だ。これから先は能力者じゃないやつってことで過ごすだろうし、実力でいかせて貰おう

ガ「A！がんばれよー！ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ」

…海軍本部ってどこでも飲食OKなのかな

セ「ガープ！煎餅を食べるのをやめろ！！」

違うらしい

セ「おほん！今から、Aの仮試験を行う。ルールとしては、武器として認めるのは木刀、そして素手。完璧に一撃を入れた方の勝ちとする。それでは両者構えて……はじめ！」

始めの合図と共に、私は地面を蹴る
木刀を振りかぶり、振り下ろすが捌かれる
何度か打ち合い、後ろに飛んで距離を取った
今度はあちらから踏み込んでくる

___きた。

私は不敵に笑った
相手の刃を受け止めながら後ろに回り込み、受けた力を利用して、自分の力以上の速さで木刀を叩き込んだ

________セ「やめ！Aの勝利！」

うん、勝てたね
……気絶させてしまったよ
いやでも、ということは…！

セ「A！海軍に入ることを認める！…普通は二等兵からの叩き上げなんだが、中佐を倒してしまったからな…」

ガ「いいんじゃないか？こいつはちゃんと強いぞ！わしが保証する！！」

セ「……そうだな。A！お前を大佐に任命する。まあ、そうは言ってもまだ分からんだろうからな、なんだ、同じ階級の奴にでも教えてもらえ」

「あ、はい！」

どうやら"大佐"からはじまるらしい
……後でじいちゃんに説明して貰おう

セ「A！海軍として働くからには、一つ、絶対に曲げない正義を掲げてもらう。問おう！お前の正義は！」

私の正義？
それならずっと前から決まってる

私は、声高らかに宣言した

「アーガス.D.A、16歳、私が掲げるのは
"大切なものを守る正義"です！！」

今、海賊の妹は正義を掲げた