海賊の妹は正義を掲げた (ページ12)

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故郷3 ページ12

私たち4人は兄妹になった
だからこそ、隠しておけないこともある

エースがロジャーの息子だと言ってくれたように
サボが貴族の出身だと教えてくれたように

「ねえ兄ちゃん達」

この話は私とじいちゃんだけの秘密だ
つまりは、家族だけの、秘密だ
兄ちゃんは家族だ

サ「なんだよ急に深刻な顔して」

「私ね、前は海がきれいで人が少なくて、すっごい平和な島にすんでたの。私は知らなかったけど、その島は"存在しない"島だった。私の島は多きな秘密を隠してた。だから政府に狙われて、私だけ助かった。皆が助けてくれた。その秘密が、」

声が震える

「その秘密が、私だった。島に伝わる、あまりに強大な力を授ける悪魔の実の能力を授かったのが私だった。だから私は…」

能力を発動させる

「あはは、これ、……怖いかな」

拒絶されるのが怖かった
本当はたったの数秒だったんだろうけど、私にはあまりに長く感じられた

３人が私を見つめる

ル「……ぇ、」

「ん？」

ル「かっけぇなそれ！！なんだそれ！！」

「え？」

ル「なあエース、サボ！あれかっけぇよな！あーおれもカッコいい能力が良かったなあ！」

サ「すげえなんだそれ！」

エ「角？触っていいか」

「え、あ、はい、どうぞご自由に」

ル「おまえこれ秘密なのか？いいじゃねえか隠さなくて！」

サ「おまえ話聞いてなかっただろ、見せたら政府に追われるって言ってたじゃねえか！」

ル「えーもったいねえなあ！せっかくカッコいいのに」

…予想してた反応と違すぎて脳がついていかない

「…これ、怖くないの？」

エ「どこがだよ！いいじゃねえか強そうで」

なんだそれ
悩んでた自分が馬鹿みたいだ！
あーもう、

「兄ちゃん達大好きだ！」

ル「おれも大好きだぞ！」
エ「そうだな」
サ「当たり前じゃねえか！」

「あはは！」

_______家族だけの秘密が増えていく
ただそれが嬉しかった