ごめんね、お兄ちゃん。 (ページ6)

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涼「あれ、寝てないのか？」

テレビをつけると、面白そうなドラマ。
気になって観てたら大正解。すごく面白かった。
だからお兄ちゃんがお風呂から出てきてるなんて知らなかった。

『お兄ちゃん、みて、

この俳優さんカッコよくなぁい？』

主人公の俳優さん。
確か、千葉雄大...って人だっけ？
人気らしくバラエティーでもよくみる。

涼「あー、うん。俺の方がカッコイイけど。」

『私はこっちの方がすき。』

お兄ちゃん、自意識過剰なんだもん。
...まぁ、実際カッコイイんだけどね。
俳優さんの方がカッコイイなんて嘘。

涼「そういえばお前、

大ちゃんがベッド荒らしたってどういうこと？」

『...今それきくの？』

聞いてくると思ってたけど。
なんでもわかるんだから、お兄ちゃんの考えなんて。

涼「言わねえなら無理矢理でも言わせるけど。」

『えっ、うわ、』

押し倒されて、目を開けば目の前にはお兄ちゃんの顔。
ここまでされるなんて思ってなかった...。
耳に息を吹きかけられると、我慢なんかできない。
私の負け。

『別に。

有岡くんがベッドの上ではしゃいだだけだよ。
ふかふかだーって。』

そう言うとお兄ちゃんは離れて、私を座らせた。
申し訳なさそうな顔をしながら。