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お兄ちゃんが好きだって知ってるのはお兄ちゃんの親友の有岡くんだけ。









大「ごめんね、Aちゃん。

また引き止めるの失敗しちゃった...。」



『ううん、大丈夫。慣れたの。もう。』



大「Aちゃん...。」









すーっと一筋の涙が頬を伝う。
慣れてるけど、でも、悲しいの。
胸が痛くなるの。









『ねえ、有岡くん、ごめんね。』



大「俺こそ、ごめん。じゃ...。」









有岡くんと私は一線を越えてる。
付き合ってるわけでもないし、付き合ってたわけでもない。
ただの成り行きなの。
有岡くんはずっとその事を気にして色々手伝ってくれる。

でも、本当に悪い子なのは私。
有岡くんのことも最中はお兄ちゃんって呼んでた。
きっと有岡くんは私のことが好きだと思う。
そうやって考えると、反省しなきゃダメなのは私。
でも...









『お兄ちゃんのせいだよ...。』









自分が悪い子だなんてほんとは認めたくないの。
だから、お兄ちゃんのせいにする。
悪いのは、お兄ちゃん。
私じゃない。

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作者名:はるたむ | 作成日時:2017年9月15日 19時

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