【MHA】紅音の翼 5【轟焦凍】 (ページ33)

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紅音色。185 ページ33

その後、準備期間として10分が与えられた。トイレとかは大丈夫そうかな…んなことより緊張して胃がねじれそう。ねじれても治るけど。

『胃が痛い...』

「あはは、怖いよね…」

「私災害救助向いてないんだよね…透明だから...」

「うちも向いてない…」

「みなさん！そんなにネガティブになってはいけませんわ。自信をもっていきましょう！」

「ヤオモモ張り切ってるね～！」

「でもやっぱり緊張するわね...仮免許、とれるといいけど」

なんて女子陣と会話していると、「緑谷ァ！！」なんて上鳴と峰田の声が聞こえた。
びっくりしてそっちを見ると、緑谷に迫る2人の姿。

「何してたんだてめェはァ！？俺達が大変なときにてめェはァ！？」

「試験中だぞナメてんのか人生を！！」

2人に頭や服を掴まれてそんなことを言われた緑谷。「わ、痛いやめて何！？」と緑谷が返すと、峰田が必死な感じで言った。

「とぼけんじゃねえ！あの人と！お前は！何をして＿＿」

峰田君が指を指した先にいたのは、イナサの話に出てきていたケミィさん。
騒ぎが聞こえていたのか、ケミィさんはこちらを見ていて峰田たちと目が合ったみたいだ。それからニコッと笑って手をひらひらとふった。

それに対してさらに緑谷に突っかかる2人。
ど、どういうことだってばよ...

と、そんなこんなしていると士傑の方が私達雄英のほうへやってきた。見た目の凄い人が勝己の前で立ち止まってなにやら話を始める。
何話してんだか知らないけどそいつに喧嘩は売らない方がいいですよ...狂犬だから...