【MHA】紅音の翼 5【轟焦凍】 (ページ28)

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紅音色。180 ページ28

「で、その条件というのがコレです」

そういった目良さんが何かを取りだす。小さいし遠くてよく見えないな...と思っていると、目良さんの背後のスクリーンに映像が映し出された。そして目良さんがこれから行う試験のルール説明を行う。

簡単に言えば、相手についている的にボールを当てるというだけのシンプルな試験だった。
的は体のさらされている位置ならどこにつけてもOKで、ボールが当たると発光する仕組みになっている。

的に当てるためのボールは1人6つ携帯できる。
3つ目のターゲットにボールを当てた人が倒したことになって、2人倒すことが出来れば勝ち抜けだ。

相手は1年から3年の私達より格上な人達...だけど、それを蹴り落とさなきゃヒーローにはなれない！！

「えー…じゃあ展開後ターゲットとボール配るんで、全員に行き渡ってから1分後にスタートとします」

「展開…？」と、焦凍が呟く声が聞こえた。
私も不思議に思っていると、突然頭上から光が差し込んでくる。驚いて上を見上げると屋根や壁が徐々に開いていくのが見えた。
えっなにこれ＿＿＿＿＿＿！？

「各々苦手な地形好きな地形があると思います。自分を生かして頑張ってください」

展開図みたいな感じでパタリと折り畳まれる。
そして視界に広がったのは山に町中に大都市…
様々な状況を生み出すことの出来るセット。ちょうどUSJみたいな感じだ。

…この金どっから出てくるんだろ、とか下世話なことを考えてしまった自分を殴りたくなった。ちくせう。