【MHA】紅音の翼 5【轟焦凍】 (ページ21)

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紅音色。173 ページ21

とうとう迎えたヒーロー仮免許取得試験当日。

私達を乗せたバスは、試験会場である国立多古場競技場に到着していた。

『緊張する...どっちかって言うと知らない人がいっぱいいることの方が無理...』

「ああ、そういえばお前人見知りだったな...頑張ろうな」

『焦凍がいるから頑張る』

「試験前に堂々とイチャついてんなよお前らァァ！！」

『なんだよもう、うるさいなぁ...』

何故か私と焦凍にキレ気味に叫んだ後に「試験て何やるんだろう。ハー仮免とれっかなァ」なんて呟いた峰田に、相澤先生は言う。

「峰田、取れるかじゃない。取って来い」

「おっもっ、モチロンだぜ！！」

峰田に視線を合わせるために屈んでいた先生は立ち上がり、続けて語る。

「この試験に合格し仮免許を取得で切ればお前ら卵は晴れてヒヨっ子…頑張って来い」

その言葉を受けて皆何処か意気込んだように見えた。「っしゃあなってやろうぜヒヨっ子によォ！！」と叫び、一致団結する。
というかちょくちょく思ってたけど相澤先生ものの例え可愛いですよね。すこ...

そんなことを思っていると、皆に切島が声をかける。

「いつもの一発決めて行こーぜ！せーの、」

「Plus Ultra！！」

「「「ん？」」」

掛け声に聞き覚えのない声が混ざる。
皆一斉にその声のした方を見ると、そこには帽子を被った坊主っぽい頭の男の人の姿があった。
この能天気そうな顔...どこかで見たような...