あかねいろ。34 ページ35
「しょうゆ顔！テープ！！」
「瀬呂な！」
『地味女！持ってるアイテムで移動補助！』
「ゾンビじゃなくて嬉しいですが、私は藤野です！」
そのまま騎馬は加速し、金髪の奴...物間の騎馬に向けて突っ込んだんだけど。
またさっきの空気の盾の個性に防がれた。
「ああ怖い。しつこいのもどうかと思うよ？
恨みを買ったヒーローが敵に襲われるってこともあるらしいしね！」
『......』
「んだとこら...！」
あ？ヒーロー？こいつが？
で、爆豪さんが敵？
てめえ、人をコケにすんのも大概にしろよ...？
爆豪さんがキレるより、私が本格的にキレる方が早かった。
『...3人とも、口閉じて。凍りますよ』
「は...？てめぇ何言って...っ！？」
驚いたような爆豪さんの声を無視して、ベルトに付けていたスプレー缶のようなものをぶん投げる。
それは自動的に作動すると、敵の騎馬の周りに白い霧状の気体を発生させて、
「なんだよこれ、凍って...！おいこれどうにかしろ！」
「無理だ！硬すぎて壊せない！」
『...はっ、ざまぁねえな。
余裕かましてっからそーいうことになんだよ』
ガチガチに凍らせた。
「おい藤野これどうなって...」
『...対人の奥の手です。ほんとは本戦で使う気だったけど、こいつめっちゃうぜぇからいいんです。是非もなし。
爆豪さん、今です』
「...分かってらぁ！！」
そう言って飛びかかっていく爆豪さんによって、本来のハチマキも奪取した。
うん、これでいいかな。
《爆豪容赦なし！やるなら徹底！彼はアレだな完璧主義だな！》
《Aー！ナイスアシストだあああああ！》
マイク先生、今のはナイスです。兄さんは黙れ。
それでもなお必死に追いすがろうとする物間とかいう人に向かって言い放つ。
『私はサポート科だから、言わせてもらうけど。
あんたみたいなヒーローに助けてもらっても、ぜんっぜん嬉しくない。
人のこと馬鹿にするあんたより、一位を求め続ける爆豪さんの方がよっぽどかっこいいわ。とりあえず死ね』
そう言って親指を思いっきり下に向けると、切島さんたちがオロオロし出す。
「えっえっやっぱり藤野キャラ変わって」
「女版バクゴーみたいになってたぞ...？」
『気のせいです』
「でも」
『気のせいです』
「...はい...」
にっこりと笑って黙っていただいた。
いやぁ私あそこまでこう、「死ね！！！」って言う感じではないよね...？あれ...？
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しろくろ(プロフ) - 雛菊さん» あうう温かいコメントありがとうございます(´；ω；`)更新頑張ります…！！！ (2018年1月23日 14時) (
レス) id: 7151ac0448 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - とても読みやすくて、素敵な内容だと思います！これからの展開に期待大！です！更新楽しみに待ってます。 (2018年1月23日 14時) (レス) id: bce29b35fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろくろ | 作成日時：2018年1月23日 14時
