あかねいろ。15 ページ16
「一塊になって動くな！13号、生徒を守れ！」
「なんだあれ？試験の時みたいな、もう始まってんぞパターン？」
叫ぶ相澤先生と、怪訝そうな声を上げる切島さん。
「あれは...敵だ」
...相澤先生の声は本気だった。
眼前の黒いモヤが話し出す。
「先日いただいた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが...」
「どこだよ？せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさあ
...子供を殺せば来るのかな？」
にやり、と笑う体に手を沢山つけた敵。
「自然な老衰以外の死」を迎えることのない私ですら、その声に震えた。
...こいつ、本気だ
侵入者用センサーも働いてない、電波系の個性も妨害される可能性がある。
この空間にくる時間を知っていたからこそ出来た芸当。
...かなり用意周到だ。
緑谷さんが止めるも、「一芸だけじゃヒーローは務まらん」と言って相澤先生は飛び出していく。
自分の個性で消せるものだけでなく、異形型の個性を持ったものすらもどんどん倒していく。
...すごい...
そうしているうちに、黒いモヤが再び喋り出す。
「はじめまして。我々はヴィラン連合。
僭越ながらこの度ヒーローの巣窟、雄英高校に入らせていただいたのは、
平和の象徴、オールマイトに息絶えていただきたいと思ってのことでして」
オールマイト、平和の象徴を殺す。
その言葉に、心臓が嫌な音を立てた。
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるはず。ですが何か変更があったのでしょうか？
まあそれとは関係なく私の役目はこれ＿＿」
そこまで言いかけたモヤに、爆豪さんと切島さんが飛びかかった。
瞬間、巻き起こる爆風。
「...危ない危ない。生徒といえど優秀な金の卵」
『ッ切島さん！爆豪さん！！！』
「ダメだ！どきなさい二人とも！」
「私の役目は
あなたたちを散らして嬲り殺す！！」
切島さんと爆豪さんに伸ばした手が、闇に飲み込まれる。
「「A！！」」
響香ちゃんと焦凍、二人の叫び声を聞きながら
私は意識を手放した。
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しろくろ(プロフ) - 雛菊さん» あうう温かいコメントありがとうございます(´；ω；`)更新頑張ります…！！！ (2018年1月23日 14時) (
レス) id: 7151ac0448 (このIDを非表示/違反報告)
雛菊(プロフ) - とても読みやすくて、素敵な内容だと思います！これからの展開に期待大！です！更新楽しみに待ってます。 (2018年1月23日 14時) (レス) id: bce29b35fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろくろ | 作成日時：2018年1月23日 14時
