片翼の天使 Ⅱ (ページ14)

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A｢蘭…危ないよ｣

ご飯の用意をしてると
私のお腹に腕をまわしてベッタリとひっつく

蘭｢最近A不足なんだけど｣

A｢なにそれ。
ほら、出来たからご飯にしよ｣

子供のように甘える蘭を促す。
ちょうどお風呂から上がってきた竜胆が冷蔵庫から水を取り出してソファーに腰掛けた

蘭｢Aってさ、
もうっ！服きてよっ！とか言わないよな｣

A｢裏声蘭ちゃん？｣

蘭｢そ、裏声蘭ちゃん。｣

A｢んー。ニィので耐性ついてるからかなぁ…
あ、でも竜胆。風邪引くから早く上着なよ？｣

床に座ってストレッチを始めた竜胆に上着を放る

竜胆｢ん…｣

料理を並べると食卓を囲んだ

A｢いや、なんで私の椅子に座ってるの
私座れないじゃん…｣

蘭｢Aは俺の膝の上♡｣

竜胆｢……｣

A｢いや、食べにく＿＿｢どいてやってもいいけど、その代わり今日は俺と一緒に寝ような、まぁそう簡単に｣

そう言い終わる前に
ストンっと蘭の膝の上に座ってご飯を頬張る

竜胆｢兄貴ってさ…Aの事好きなの？｣

部屋でくつろいでたら話があるって
真剣な顔するもんだから何事かと思えば

蘭｢は？なに急に｣

竜胆｢だって女遊びもしなくなったし…
なんか距離近いし｣

へぇ…妬いてんの？

蘭｢だったらどうするわけ？｣

竜胆｢え？｣

蘭｢仮にもし俺があいつの事、
そういう風に見てるつったら竜胆、オマエはどーすんの｣

なんて顔してんだよ竜胆、
お気に入りのもん取られたガキみてぇな面しやがって

竜胆｢どうもしねぇよ。
ただ、兄貴が遊ぶために引っかけてた女とは違ぇの。｣

強情なやつ…
オマエ、気づいてねぇのかよ。

蘭｢辛辣だなぁ…オマエも似たようなもんだろ｣

意地悪く言うとこいつは目を逸らした

竜胆｢俺はもうあんな事しねぇよ、
Aが幸せになるまではそばにいるって決めたから｣

蘭｢あっそ。ならいいけど、
誰かに取られてからじゃ知らねぇぞ｣

そう吐き捨てて部屋を後にした

竜胆｢はぁ？何言ってんだよ｣