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A「イザナ…」





鋭く、刺すような瞳に
思わず足がすくむ





私が知ってるイザナじゃない…
感じたのは背筋が凍るほどの殺気、
その瞳には恐怖さえ覚えた






“ 近づくな ”
そう言っているようだった





なんで足が動かないの…




動け、動けよ!




ここで逃げたら、止まってしまったら…
貴方がまた何処か遠くへ行ってしまって
もう二度と会えないような気がするから






私はもう貴方の手を離したくない





貴方から離れたくないって…それだけなんだ









蘭「A?」








異様な空気が流れる中、
ゆっくり足を進めて彼に近づく








A「イザナ…私の事覚えてる?
ほら、施設で一緒だった…」







震えた声はきっと、
久しぶりに会ったから緊張してるだけ








この手の震えもきっと
彼が怖いからじゃない、緊張してるだけ








大丈夫、変わってない…
イザナはイザナだもん







手を伸ばした
だけどその手は届かなかった










イザナ「失せろ」










振り払われた手は
行き場をなくして力なく落ちていく








" A、これからは俺が傍にいる "






" オマエの事ずっと守ってやるから "






" だから泣くな、A "








5年……






私達が離れてから5年も経ってる
だから覚えてないのも想定内だった、
そう言われたとしても大丈夫だって思ってたのに





ただ覚えていないだけじゃない
殺意に満ちた瞳に、変わり果てた貴方の姿





もう一度出会ったとしても思い出して
あの頃の優しい表情が向けられると思っていたから







拒絶されるなんて夢にも思わなかった







私の前から去っていく後ろ姿を
ただ呆然と眺めていた

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(プロフ) - 和凛さん» ありがとうございます!頑張ります! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 朝はパンよりご飯派さん» ありがとうございます! (2022年10月3日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)
和凛 - 初めまして!続き頑張ってください。 (2022年8月30日 23時) (レス) @page9 id: aabcab5ba8 (このIDを非表示/違反報告)
朝はパンよりご飯派 - がんばれ!٩( 'ω' )و (2022年8月25日 23時) (レス) @page9 id: 913863b25c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 華さん» 華さん!こちらこそコメントありがとうございます(๑♡ᴗ♡๑) (2022年6月22日 22時) (レス) id: 6789a4b1bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2022年5月22日 17時

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