崩れていく愛のカタチ【黒川イザナ】

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竜胆｢あ、そうだ。Aになんか届いてた｣





渡されたのは
プレゼント様に包装された、小さな箱




箱を開けると中には
女の子らしい綺麗なブレスレットが入っていた






蘭｢なんか落ちたぞ｣





A｢え？ありが……と｣











" 誕生日おめでとう "











その一言だけ書かれたメッセージカード







差出人は書いてない
だけど、私の誕生日を知っているのは
蘭ちゃんと竜ちゃん、、






蘭｢A！？｣






家の付近、近くの公園





無我夢中で彼を探した
だけど、どこにも姿は見えなくて





A｢痛…｣




裸足のまま飛び出してさ、
周りの声も聞こえなくなるほど必死になって探して
ホント、馬鹿みたい…





竜胆｢A！！！｣




名前を呼ばれて振り返れば
そこには息を切らした竜ちゃんがいた




A｢竜ちゃん…｣





幸も不幸も、
誰もが望み誰もが落ちるもの




苦しさも悲しさも全部押し殺してきた
吐き出したって楽になれない




崩れ落ちていった心に押し潰されそうになっては
心配をかけたくないと思う気持ちが嘘をついた







竜胆｢おいで｣






手をひいて抱き寄せられる
大好きな腕の中で静かに涙を流した








A｢間に合わなかった｣





竜胆｢うん｣





A｢なんでだろうね、私足速いのに｣





竜胆｢そうだな｣









通り過ぎる人の視線から
隠すように抱きしめてくれた










A｢間に…合わなかっ…たの…｣








あれは、、イザナの字だった。








" オマエを泣かす奴は俺が全員ぶっ潰す "








そう言ったくせに
一番泣かせてるのは、イザナなんだよ








そう言えば貴方はどんな顔をするの…









その日の夜は
蘭ちゃんと竜ちゃんが用意してくれたご馳走を頬張った






大好きな2人に囲まれて幸せな毎日を送れている





足りないのは、
あの日から崩れていったイザナを想う" 愛のカタチ "




もう一度会えたら、その時は絶対離さないから…
もう二度と離さないで







イザナ…
貴方に、 " 貴方だけ " に伝えたい





A｢好き…なの…｣





" 愛してる " と

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