4話 ページ5
・
1時間目。俺が大っ嫌いな数学やった。
やのに数学の先生は挨拶代わりに容赦なく、
「この問題、解いてみようか!」って笑顔で黒板にようわからん数式?を書いていった。
そりゃもうチョーク持った瞬間変な汗は出るわ、前の学校と同じ様に間違えるわで……
数学に弱いことに定評のある天王寺ってタグ付けられるわけやわ…
でも後で成績がええ女子に教えてもろたで!!
んで2時間目。国語。
これは勝ちましたわぁ。俺国語のテストで90点以上取れるし。
先生に当てられてもぜーんぜん答えれますわ。どや。石清水君びっくりしてたなあ。かわえ…
3時間目と4時間目。続けて家庭科。
調理実習やて聞いてエプロンとか持ってきてへんから荒ぶってたら石清水君が「こんなこともあると思って…」とか言うて予備貸してくれた。関東人優しい…
先生の話を聞いて、お菓子作った。
普通にクッキーやけどアレンジしてもええとのこと。やった。
家でお菓子やら何やら作っとったから、すぐ頭に何か浮かんできた。材料分けて貰って色々作った。スノーボールクッキー、ジャムクッキー、メレンゲクッキーetc…
流石に作りすぎって言われた。じゃかましいお前らうまいうまい言うて食うとるやんけ。また作ったるからな!!アレルギー持ち手ぇ上げろ!
やっと昼休み。
石清水君に声掛けようとしたけどおらんかった。メッセージ送っても電話しても反応あらへん。どないしたんや……
教室でのちのちSNS更新したりぐでっとしてたら女の子に声掛けられた。言うたら悪いけど目つき悪い子。
「さっきの時間のクッキー、美味しかったから…私に料理教えてよ。」
あ〜〜ピュアピュアしとる…勿論すぐOKした。
いかがわしいことないからな。
『ええで、調理室借りて料理教室開校しよか』
俺がそう言ったらその女の子は顔を明るくして頷いた。予鈴が鳴る前に、これからお世話になるからと連絡先交換した。
結局、石清水君は本鈴ギリギリになるまで帰って来んかった。教室に滑り込んできた石清水君めっちゃ汗だくやん、どした??
5時間目、体育。
走ることは好きやけど球技はできひん。全くもって無理や。
やのに種目は外でサッカーでした。終わった。空振りするわ間違えて敵にボール蹴るわで笑いながら怒られた。仕方ないやろわからんねん。
6時間目、英語。
読み書きはできるけど流暢に喋れん。けどテストやて普通の点数やしまあええやろ。赤点ちゃうからええねん、赤点ちゃうから…。
3人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アルカ(プロフ) - 続き楽しみしてます! (2019年7月6日 22時) (レス) id: f73a0dd394 (このIDを非表示/違反報告)
メルヘン - 続きがすごく気になります!早く見たいです! (2019年2月20日 17時) (レス) id: e7868645e8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:優 | 作成日時:2017年8月22日 1時