ラグビー、やりたい (ページ3)

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2話ページ3

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ピピピッ、ピピピッ

『…ん…？』

アラームの音で目が覚めた
脳を回転させ、現状を把握すると何か胸が痛くなった。

…せや、
ずっとあいつらのモーニングコールやった。
俺…神奈川おったんや

『…あかんあかん』

今日から新生活や
新しい環境、家、学校で過ごすんや。
頑張らなあかん。

俺は体に鞭を打ち、布団から出て支度を始めた。

・

『おはよ』

母｢やっと起きたな！はよ顔洗ってきぃ！｣

いやなんか凄いなおかん…
テンション高すぎやろ

『顔洗ったし制服着とるわ』

母｢早いなぁ〜！前ん時もこんなんやったらよかってんけどな！｣

『やかましい』

言うとくけどこんなん(会話)普通やからな
…誰に言うとんねん

母｢せや！隣の石清水さんの息子さん、あんたとおんなじ学校やて聞いとったんや！｣

『えっ』

マジでか

なんや腹痛いわ

オラオラしとる奴やったら絶対無理やわ

俺そんなコミュ力高ないねん

母｢あーもーはよ行ってき！時間やばいで！｣

『うわ!?ほんまや！行ってきます！』

俺は玄関まで走って、勢いよくドアを開けた

ゴンッ

…え？

何、ゴンッて…

｢いたた…｣

…はい？

石｢あっ、は、はじめまして…！隣の、
石清水です…！｣

『…』

思てたんとちゃう

まあええ人そうやけど……身長やろ！

石｢あの…？｣

『あ、っ、はじめまして…ですね。大阪から越して来ました。天王寺A言います。』

標準語とか無理や…！
どうしても変な関西弁みたいなってまう！
俺中途半端なやつとかエセ関西弁嫌いやねん！

石｢だ、大丈夫…ですか？｣

『な、何もありまへん！おおきに！』

石｢そ、そうですか…｣

『とりあえず学校行きましょ！道案内お願いしますわ！』

石｢は、はい！｣

・

・

『…自分背ぇ高いな』

石｢えっ！｣

目をじっと見て呟くと石清水君は肩を震わした。
いやほんまおどおどしてんな。目ぇ逸らしすぎやで石清水君…

『いや、なんや羨ましいなーて…かっちょええやん？』

石｢そ、そうかな…えへへ｣

因みに敬語は俺が外したった

硬っ苦しいしなんか嫌やから。
まあ仲良うなったんかな

俺は気ぃ早いから友達や思てもうてんねんけど…

石清水君はどないやろ

石｢あ、学校着いたよ｣

『おおきに〜…て言いたいんやけど、職員室、学校案内もお願いしてええか？』

石｢！
うん！｣

…期待してええやんな