悪役令嬢は怪しむ 4 ページ30
Aside
zm「いや、何勝手にエミさんが仕切っとんねん」
em「なにか問題でも?」
zm「先に頼まれたのは俺なんやから、エーミールは黙ってついてくればええんや!」
em「いいえ、ゾムさんの監督を任せられたのは私ですし、良いではありませんか」
zm「そもそもその監督が気に入らんねん!すぐエミるくせに」
em「なっ、それは今関係ないでしょう!?」
二人は喧嘩を初めてしまった。
早く帰りたいんだけど。
『……あの、私に用とは一体?』
rb「はぁ……こんな事だろうと思っとったわ」
ロボロと……
sha「お前らいつまでやってんねん」
シャオロン。
zm.em「だって、エミ/ゾムさんが!」
rb「お前らいい加減にしろ!」
あれ、この苦労人の感じ……
はわわ……
これで兄の友人が本格的に揃ったのでは無いか。
一周まわって感動だわ……
rb「やっぱり、任せるんやなかった……学園長がお呼びや」
『わかりましたわ』
学園長に会うなんて気が重い。
sha.zm.rb.em「ほら、行くで/行きますよ」
四人が私に手を差し伸べる。……今朝同じようなことがあった気が。
『ええ、そうですわね』
私は誰の手も取らずに横切った。
『学園長のお部屋へ伺えばよろしいのですよね?』
「その必要はないよ」
!?
穏やかな優しい声色。
誰……?
聞き馴染みのないその声に私は動揺していた。
「初めましてやね。へクセ公爵令嬢」
『お初にお目にかかります……』
「あ、紹介が遅れとったな。ブァイト、ここの学園長やっとるで」
『!……学園長でしたか、お目にかかれて嬉しく思います』
設定では学園長は気まぐれで世界を旅し学園にいることの方が少なかったはず。
そんな学園長が私に何の用なんだ。
「じゃあ、学園長室に移動しよか?」
『はい』
攻略対象者達と別れ、学園長の後ろを追って学園長室についた。
『それで用と言うのは?』
「君のお父上、へクセ公爵閣下がこの学園に莫大な寄付をしてくれてね」
パパ、一体何して……
「そのおかげで壁の補修、新品の魔法道具、内装も変えてみたりして魔法学園は綺麗になった」
『それは良かったです』
別に私がなにかした訳じゃないけど。
「という訳でこれからもよろしく頼むで。へクセ公爵令嬢」
なんか、私裏口入学したみたいじゃん!?
いや、違うからね!?
……誰に弁解してるんだ私。
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地獄の番人 - 面白れぇじゃん・・・・すみません。とても面白かったです。 (2023年1月23日 20時) (レス) @page22 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
漆紫-urushi-(プロフ) - 好きです!(突然の告白) 応援してます! お気に入り失礼します((꜆ ˙꒳˙)꜆ポチ (2023年1月22日 16時) (レス) @page22 id: 6098977d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:二 | 作成日時:2023年1月15日 19時