悪役令嬢は演じる ６ ページ12
アメリアside
あれから、急いで家に帰った。
そして自分の部屋にある大きなベットに大の字になって考えた。
確実に何かがおかしい。
私はしっかり悪役令嬢を演じているし、ヒュプシュも主人公としてシナリオ通りのセリフを言ってるだけなのに。
攻略対象者の反応がシナリオと違いすぎる。
だからといって、悪役令嬢の私には何も出来ない。
私がシナリオ以上にヒュプシュに冷たく当たることも出来るが、推しのアメリア様を使ってそんなことはしたくない。かと言って、物語がシナリオ通りに進まないのも困る。
これ以上私にどうしろと言うんだ。
si｢お嬢様……？学園で何かありましたか？｣
扉越しに聞いてくるシニガミュ。
pi｢もしかして、いじめられたとか！？｣
『ううん、違うの。ただちょっと、疲れただけだから』
幼馴染に心配されるなんて、不覚だ。
どうにかして、悪役令嬢を保ちつつ、シナリオ通りにする為に案を考えなければ。
そして、さっさと幼馴染達を安心させなければ。
夕方からそんな事を考えて、気づいたら朝だった。
考えた時間の割には良い案は一個もない。寝不足で死んでしまう前に考えないと。
kr｢お嬢様？｣
『よ、よし！じゃ、学園行ってくる！』
馬車で家から学園まで送ってくれる皆に寝不足がバレないように元気を出して教室に行った。
教室の机に肘をつけて考える。唇に手を当てて……って、完全に前世の私の考える時の癖じゃんっ！アメリア様は机に肘なんてつけないし！
やっぱ、私のほんの少しのこういう所がシナリオ通りに行かない原因なのかな？
んーっ！わかんない！
課題やったり考えたりで寝不足すぎて頭回らないし、なんかクラクラしてきた。
あ……しんどい。
syp｢大丈夫ですか？｣
ん、ショッピ……？
『ええ、大丈夫だけど？貴方、どこの貴族か知らないけど公爵家の私に気安く触れないでくださる？』
こう言えば、離れてくでしょ。
syp｢大丈夫な割には顔色悪いですけど｣
『貴女の見間違いじゃなくって？』
syp｢はぁ……ちょっと、大人しくしててくださいね｣
『え、何……？』
私は攻略対象者のショッピにいわゆる、お姫様抱っこをされている。
『は、離しなさいよっ！』
こんなはずじゃないんだよっ！！
それは昨日、ヒュプシュにやるはずのやつでしょーが！
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地獄の番人 - 面白れぇじゃん・・・・すみません。とても面白かったです。 (2023年1月23日 20時) (
レス) @page22 id: 7578fd3293 (このIDを非表示/違反報告)
漆紫-urushi-(プロフ) - 好きです！（突然の告白） 応援してます！ お気に入り失礼します((꜆ ˙꒳˙)꜆ﾎﾟﾁ (2023年1月22日 16時) (レス) @page22 id: 6098977d7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：二 | 作成日時：2023年1月15日 19時
