syo Side ページ25
「私、翔以外に知り合いがいないの。」
「…」
「友達」や「友人」じゃなくて、「知り合い」か…。
結構距離あんな…。
多分、本人は悪気ないと思うけどな。(´・_・`)
「友達じゃないのかい?」
「…友達…なんて、ね」
ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙。
こいつの口から「翔は友達なんかじゃないよ?」なんて聞きたくねぇ…!
「私なんかが軽々しく名乗れないわ。」
ヘラぁと苦笑しながら言う。
(…キュン)
…チクショウっ!
何でキュンってしてんだよ!
「そうかい?君みたいな美しいレディが友達だなんて。とても誇らしい事だと思うけどねぇ。
…そうだろう、おチビちゃん?」
「そうかしら。そう言って貰えると嬉しいわ」
…何か、すげぇ入りずらい会話してんな…。
流石、レンだな。
女の相手は御手の物って感じだな。
「レディの名前を伺っても良いかな?」
「そういうものは自分から名乗るものよ。…まぁ、悪い人では無さそうだから今回は見逃すわ。
自己紹介でも言ったけれど、私は不知火よ。」
意外と手厳しいんだな。
『ちょっと貴女!!!!!レン様に向かってそんな口の聞き方、ないんじゃない?』
レンの周りにいた女が声をあげる。
不知火はそれに対して…。
「では、訊くわね。貴女は誰かと知り合ってまず、相手の何を知りたいと思うかしら?」
『…名前よ。…それが何か?』
「そうよね。名前って、自分の事を知ってもらう最小限の情報なの。社会的に言えば、個人情報よ。そんな大切なものを、名も知らない相手に名乗るなんて、結構なリスクがあるわよね?」
ノンブレス…。
不知火の言葉にぐうの音も出ない女は、
ギリっと、唇を噛み締めた。
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五月雨(プロフ) - masyuさん» コメントありがとうございます!!楽しんで頂けてとても嬉しいです!!こんな駄作をそう言って貰えて幸いです!!これからもよろしくお願いします!! (2018年4月5日 3時) (レス) id: 4aea6c2954 (このIDを非表示/違反報告)
masyu(プロフ) - とても面白かったです!続編でも楽しませていただきますね! (2018年4月4日 11時) (レス) id: c1c9d41e9d (このIDを非表示/違反報告)
朝倉ひな - ピュアだな。 (2017年10月17日 16時) (レス) id: 35a6a0831a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:五月雨 | 作成日時:2017年7月18日 19時