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「…理由は？」
深呼吸をしたあと、落ち着いて話す阿部
キレるのを我慢してる合図だ
「理由なんてねぇよ。もううんざりなんだよ」
「皆翔太の事を思って来てるんだよ！？」
「俺の事を思って？笑 笑わせんなよ、可哀想って思ってるだけだろ。別に来てくれなんて頼んでもないし」
「っおまえ、」
頭にきたのか、阿部は更に声を荒らげて俺の胸ぐらを掴んだ
「ちょっ、どうしたんですか！？」
廊下にまでその声は響き渡っていたらしく看護師さんが止めに入った
そこで、我に返ったかのように俺の胸ぐらから手を離すと荷物を持って阿部は部屋を出ていった
「大丈夫ですか…？」
「あぁ大丈夫です。すみませんうるさくしちゃって」
.
宮舘side
「りょーたー」
「ん？なに？」
「明日しょーたのとこ行くけどなんか伝えとくことある？」
「あー、暫く行けないって伝えといて」
「あ、そっか！明日から海外ロケだっけ」
「うん。次見せるアニメ決まったの？」
「決まったよー！楽しみすぎてやばいw」
海外に行くのは1週間ほど。
翔太に暫く会えないのはしんどいけど、入ってしまってる仕事を蹴る訳にもいかない
向こうで何日か休み期間があるらしく、少し楽しみ
ここの所まともに睡眠時間とれてなかったから向こうで久しぶりにゆっくり寝るつもりでいる
ロケ地について3日経った頃
てっきり翔太から連絡が来るかと思ったけど、俺のスマホの通知が鳴ることは無くてずっと静かだった
佐久間がロケのこと伝えてるだろうし気使ってくれてるのかな？
「はぁあ」
思わず漏れるあくび
ここの所まともに睡眠時間を確保出来ていなかった
自分の意思で睡眠時間削ってたんだけどね
翔太の所に行ったりお仕事行ったり…
有難いことに翔太が抜けた後もSnowManとしての活動も忙しくさせてもらって多忙な日々を過ごしている
翔太…どうしてるかな…
3日会ってないだけで、もう翔太に会いたくなっている
普段、自分から用のない連絡をするのは苦手だけど…
「連絡…してみようか」
スマホを手に取り翔太とのトーク画面を開いた
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作者名：ゆい | 作成日時：2023年1月30日 13時
