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あれから何回も図書室に言ってもあの箱は見当たらない。









「なぁー、永田ぁ」





「んだよ気持ち悪ぃ」





「いや何もしてねぇだろ」









いつものようなやり取りをしているから本題になかなか進まなくてソワソワしてしまう。それが分かっているのかわざと話を逸らしてくる。









「悪ぃ、本題入っていいよ」









笑いすぎてお腹を痛そうにしている永田。いつもこうやってからかわれたりして、頭が上がらない。









「図書室の、願いの箱って知ってる?」






「七不思議のやつ?」




「そ」









少し考えているような仕草をしている永田。というか何だかわざとらしい気がする。絶対こいつ何か知ってる。









「お前それ知ってるだろ」





「あっはっはっ、だって、はは、それ、はっは」









さっきよりかなり笑っている。不思議に思って胸ぐらを掴んで揺さぶる。首をグラグラさせながらも清々しいほどの大きな声で笑っている。













「まさかお前からその話が来るとはな」







「…どういう意味だよ」









天井を見上げて大きく息を吸って一言。









「だってそれ、俺が設定したやつだもん」








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設定タグ:オリジナル , 恋愛 , 短編集   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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きるあ(プロフ) - 更新頑張ってください!! (2017年12月8日 15時) (レス) id: 66ce974704 (このIDを非表示/違反報告)
くとうてん(プロフ) - らいふさん» コメントありがとうございます!とても嬉しいです〜!これからも頑張ります! (2017年11月26日 10時) (レス) id: 0d4d98a529 (このIDを非表示/違反報告)
らいふ - 凄く綺麗な文章だと思いました。 お話自体も面白くてキュンキュンしました。 更新、頑張って下さい。 (2017年11月26日 2時) (レス) id: 378f2d202e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くとうてん | 作成日時:2017年8月30日 10時

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