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memorial 1 ページ8

ある村に1人の鬼が住んでいました


その鬼はいつも森と村の平和を見守っていました。

幸せを願っていました。



けれど、そんな鬼の気持ちとは裏腹に

村の人々は鬼を恐れていました



不幸が起こる度鬼に生贄を捧げました。



鬼は生贄が欲しいのではないのです。


鬼は生贄を外に逃がしてやりました。




鬼は大変悲しくなりました。

一人ぼっちの小屋で寂しく涙を流す夜もありました。


鬼には家族がいません。


生贄ではなく家族が欲しいのです。



でも村の人々はそんなことは知りません、


鬼への印象は悪くなるばかり



いつしか鬼は人喰い鬼と呼ばれるようになりました。



もちろん食べてなんかいないのです。



鬼を恐れた村の人々は1人の巫女を連れてきました。



その巫女にこういうのです


『あの鬼を封印してくれ』と




そんなことを知らない鬼は森の動物と話し、

楽しく家に帰ったのです。


家に帰ったとたん周りが結界に包まれました。



もう逃げられない。


そう悟りました。



意識が朦朧とする中こう呟いたのです。





「僕は……家族が…欲し……かっ………た。」


1粒のでも大粒の涙が鬼の瞳から流れ落ちました、



巫女は

『鬼を殺せ』



と言われましたが。殺せなくなってしまいました。



せめてでもと


鬼の手を紐で縛りました。




鬼の手と自分の手を繋ぎました。





彼女はありったけの妖力を鬼に与えました。



どこか遠くにお逃げなさい。と


鬼は拒否しました。


巫女は自分の魂を鬼の涙の雫の結晶にうつしました。






それからというもの


巫女の姿も



鬼の姿も




鬼の涙も






見たものはだれもいないそうだ。

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設定タグ:歌い手 , 異世界 , 魔法   
作品ジャンル:ラブコメ
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わたあめ丸(プロフ) - センラー寄りの箱推しさん» コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (2020年3月13日 18時) (レス) id: 1b13afd2be (このIDを非表示/違反報告)
センラー寄りの箱推し - このお話とても気に入りました。更新頑張って下さい! (2019年12月16日 9時) (レス) id: 2bf2bf32ed (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ丸(プロフ) - 志麻セン寄りのcrewさん» コメントありがとうございます!他の作品も見たいただけてるみたいで本当に嬉しいです!掛け持ちですが更新頑張りますね!! (2019年5月25日 13時) (レス) id: df91623c33 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - 1コメゲットだぜ(*≧∇≦)ノ他の作品から来ました!プロローグだけで面白そうです!更新頑張ってください! (2019年5月25日 12時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わたあめ丸 x他1人 | 作成日時:2019年5月14日 18時

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