幼馴染。 (ページ3)

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『こちらこそ、よろしくお願いします。』

返事をすればキラキラした目でこちらを

見つめてくる。

「ほんまに？」

『うん。

なんかさ、今までのこと思い返せば、

廉といる時が1番素でいられるし

笑っていられる。

こんな近くに素敵な人がいたのに

気づくの遅すぎたね、私(笑)』

ふふって、笑ってみせたのに

私とは反対に真剣な面持ちになった廉。

『廉？』

「ほんまに遅すぎ。」

『ごめん、』

「お詫びほしい」

『え、なにがほし、、、っっ、』

言い切る前に塞がれる唇。

幼馴染といえどもこんなに廉の顔を近くで

見たことないし、

唇がこんなに柔らかいとは思ってなかった。

「はは、顔真っ赤や、ファーストキスかって」

『違うもん』

「なっ、分かっとるわそんなん、」

『ちょ、怒んないでよ～、

仕方ないからもう一回お詫びしてあげる』

ちゅと優しく唇を押し付ければ驚いたのか

ただでさえぱっちりした目がさらに開いている。

「お前、案外小悪魔やな」

『廉だけにね？』

なんていってしまう私は、廉のいう通り

小悪魔なのかもしれない。

「いや、小悪魔やなくて、悪魔やな」

そういった廉の声は聞こえないふり。

END