幼馴染。 (ページ2)

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ここまできてしまったらもう逃げることも

できないわけで。

素直に廉の瞳に視線を移したけど、

今度は逆に廉の視線が宙を彷徨った。

『、廉がそらした』

なんて言えば

「う、うっさいねん、可愛ないな」

『だって、』

「だってやあらへん、」

『はいはい、ごめんね』

「まぁ別にええけど、、ってそんなことを

言おうと思ってたわけちゃうねん」

再びこちらを見つめてくる廉。

逸らすことは、もうできない。

「、単刀直入に言うけど、、好き」

『好きって、』

廉のいう好きが友達として、じゃないことく

らい馬鹿な私でも分かった。

「ずっと好きやった。幼稚園の頃から、

今までずっと。 Aに近づこうする

男はみんな俺が蹴散らしたったし、

Aの隣にいるのは俺やと思ってたのに

わけ分からん男と付き合って、それも1年も

続くやん？長すぎやって、俺がどんな思い

で、この『ふふっ、分かった。廉が言いたい

ことよく分かったから。』

失礼だと思いながらも、必死な廉に笑いが

込み上げてしまった。

『納得した。私が元カレと付き合うまで、

男がだーれも私に寄ってこなかった理由。

廉だったんだね。』

「やって、変な虫ついたら困るやん」

『それ、一歩間違えたらストーカー』

「ちゃ、ちゃうし！幼馴染やん？俺ら」

『え？幼馴染のままでいいの？』

試すように問いかければ、良くない！とか

慌て始める廉。

「ちゃんともう一回言うから、

A、俺と付き合ってください。

絶対幸せにするから」

差し出される右手に、そっと私の左手を重ね

た。