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【A】
銀八「なんかやたらと成績良くなってね?」
叔父さんは答案返却を行いながら私に言った。
これは叔父さんの作った古文のテスト。
点数を見ると古文では過去最高点をたたき出していた。
A「え………神じゃね?」
銀八「はい次ー」
私は席に戻って答案用紙を見つめていた。
まあ頭では全く別のことを考えているんだけど。
なんか今回のテストどれも高得点ばかりとっている。
嬉しいことなんだけどなんで急にこんないい点とれたんだ?
勉強量は前よりも少なくなったはずだけど…
沖田「A、なんかお前やべぇな」
後ろの席に座る総ちゃんは私の答案用紙を見て感心していた。
私も頷いた。
確かにやべぇとは思う。
A「え、そんな勉強してないんだけど逆に怖くない?」
沖田「嫌味か」
なんて言いながら総ちゃんは叔父さんの元へ向かった。
まあ点数が良ければそれでいっか。
────────最近、学校がすごく楽しい。
というのも自分を隠すのをやめたんだ。
総ちゃんや神楽ちゃんに本性見せた瞬間なんか吹っ切れた。
もう取り繕う必要も隠す必要もない。
好きなように生きようって。
そして嬉しかったのが周りの反応だ。
急なキャラ変した私を見てみんなは何も変わらなかった。
それどころか距離が近くなった気がする、と妙ちゃんや九ちゃんは言ってくれた。
こんなに楽しい毎日が待っていたのなら早く神威くんに出逢えば良かったな。
神楽「A、今日スマホ持ってないアルか?」
ぽーっとしていると神楽ちゃんがやって来た。
そうだ。
今日私家にスマホ忘れたんだ。
A「忘れたよー。え、どかした?」
神楽「これ」
神楽ちゃんは自身のスマホの画面を見せてきた。
そこには神威くんからのメールが届いていた。
『Aへ。17時、公園』
なんだこの電報みたいなメールは。
これで意味が通じる私も私だけど。
A「ありがとう神楽ちゃん」
神楽「……今のところ、何も心配要らないアルか?」
神楽ちゃんは少し警戒した口ぶりで言った。
私はうん、と微笑んだ。
A「大丈夫だよ。何かあったら神楽ちゃんにすぐ報告するから」
神楽「……分かったアル」
神楽ちゃんはそう言い残し自分の席へ戻った。
私は窓の外を眺める。
私って、すごく恵まれた環境にいるなぁ。
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瑠々亜(プロフ) - literarymastertさん» コメントありがとうございます。更新頻度が遅れてしまって申し訳ないです(><)素敵なカップルを書けるよう頑張ります! (2018年10月1日 23時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
literarymastert(プロフ) - こういうカップル好きです!笑ニヤニヤしながら見てます!!更新頑張ってください!笑 (2018年10月1日 23時) (レス) id: 2fed73faab (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - 蛍さん» コメントありがとうございます。ここ数日忙しくて更新めっちゃ遅れてますが、皆さんの温かいコメントを頼りに更新頑張ります! (2018年9月29日 14時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
蛍 - 神威くんと夢主ちゃんが可愛いすぎて辛いです!!更新大変だと思いますが頑張ってください!これからも応援してます^^ (2018年9月26日 20時) (レス) id: e7281059f9 (このIDを非表示/違反報告)
瑠々亜(プロフ) - ティアーさん» コメントありがとうございます。もう高評価して頂けただけでも大満足です(T_T)ご期待に添えるような作品になるよう更新頑張ります! (2018年9月25日 13時) (レス) id: 95173b8ff8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠々亜 | 作成日時:2018年9月12日 20時