魔界の５色王子～第二章～ (ページ9)

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二宮side

(マズったかー。真央ちゃんに見られちゃったってことなのか？潤くん口止めしてるのかな。)

二宮
『すいません。長澤風紀委員長呼んでもらっていい？』

茶道部員
『きゃーーーーー！！二宮先輩ーーー！！』

(うるっせぇなぁ…)

長澤
『凄い顔…ｸｽｸｽごめん、当番表でしょ？明日必ず出しに行く。』

二宮
『提出期限とっくに過ぎてるんですけどね？明日まで待ちましょう。二宮さん優しいからね。』

長澤
『ｱﾊﾊ…優しい！さすが二宮さんだね！』

二宮
『…じゃあ明日待ってますんで。』

長澤
『うん。…元気そうだね。2年生の…佐々木さん？だっけ』

二宮
『あぁ…いやもう何でもない。』

長澤
『えー？もう？相変わらず早いね。』

二宮
『いやいや。今は…片思い中ですよ。』

長澤
『ニノが片思い？ウソでしょ？』

二宮
『嘘じゃないよ。初めてだよ。オレから好きになったのは。多分後にもないと思うよ。』

長澤
『へぇー。そんな羨ましい子いるんだね。来る者拒まずのニノが片思いか…』

二宮
『ｸｽｯ…来る者拒まずって。まぁ…そう言われても仕方ないよね。』

長澤
『ｱﾊﾊ…もしフラれたら、またなぐさめてあげるよ！いつでもおいで！』

二宮
『残念だけど、フラれないから。』

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