第34話 ページ36
一人体育館を出たAはポケットから携帯を取り出すと画面をタップしてから耳に当てた
星「…はーい、星宮ですけどー」
？《でるの遅かったね、部活中だった？》
どうやら電話がかかってきたようだ
部活中に電話に出ることに迷いや罪悪感はないようだ
部活中、ましてや練習試合中に携帯をポケットにいれていること自体どうかと思うが
星「あー、まぁ…それでー？終わったんですかー？」
？《うん、無事成功したから伝えておこうと思ってね》
星「そうですか〜…わざわざすみません」
？《いや、部活中に悪かったね 終わってからでいいから来てくれるかい？》
星「わかりましたー」
？《じゃあ切るね》
星「はーい失礼しまーす …母のこと本当ありがとうございます」
ピッ
星「ふぅ…」
安心したように小さく息を吐いて、壁に寄りかかるA
電話の相手は母親の主治医
今日この日のこの時間、Aの母親はちょうど手術をしていた
本来なら練習試合だろうが何だろうが休んで病院に行っていたAだが
Aの主治医から母親に練習試合のことが伝わり、
そっちに行って欲しいと言われてしまったのだ
手術が軽いものだったというのも理由の一つだが、何より母親としては息子を自分の事情でふり回すのは嫌なようでそれをAもわかったから練習試合に来ることにした
その代わりAは終わったことを連絡してと頼んでいた
それが今の電話だったのだ
星「…さてとー、怒られる前に戻んねーとな〜」
いつもより柔らかい笑みを浮かべると大きく伸びをして体育館に戻るA
たとえどんなにいつも通りに過ごそうとしても手術の結果を聞くまではどこかで不安が残っていたのかもしれない
周りが気付かないほど小さな変化だが、確かに肩の力が少し抜けたように感じた…
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liar clown(プロフ) - maplen1026さん、コメント、ありがとうございますっ！ 頑張ります☆*:.｡. o(≧▽≦)o .｡.:*☆ (2016年2月6日 13時) (
レス) id: af8b573239 (このIDを非表示/違反報告)
maplen1026(プロフ) - 凄い面白いです！ 更新待ってます！頑張ってください！ (2016年2月6日 11時) (レス) id: 4562b7feaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：liar clown | 作成日時：2015年11月4日 21時
