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うん

やっぱり。




1度止めた指先が、何かに感化されたようにスラスラと動いた。

国見「…晴来さんって案外失礼な人?」


グサ


直球で来た国見くんの発言がなにか胸に突き刺さった。

スケッチブックを見ながら、国見くんと目を合わせることは出来ずに、会話を続ける

晴来『そうかもね』

苦笑しながら誤魔化すわたしは惨めなんだろうな、客観的に見て、かっこよくは無い。

国見「…ふーん」

また、興味の無さそうな顔をした。


国見「俺の顔みて無表情だなー、って思った?」


グサ




国見「…図星かよ、」

晴来『…ねぇ国見くん私って、顔に出やすい?

「出やすい。」

晴来『すごい即答するね』


パキ、


鉛筆の芯が折れた。

わたしは感情が表に出やすい
…らしい。

自覚はあった、がそこまでじゃないと思ってた。

国見「鉛筆貸す」


いいよ

そう言う前に国見くんはさっさと鉛筆を差し出す。

晴来『…いいのに、』

国見「貸し1で」

晴来『ええ、何されるの私』


国見くんはモテるらしい。

知らないけど

なにか無自覚に女子に喧嘩を買ってしまったらやだなぁと思いつつも、喧嘩を売られた前提で考えていることに気づいた。



晴来『…できた。』

国見「はっや」

スラスラと描き進めていた手は、いろんなことを考えているうちにどんどん進んでいたようだ。


チラ、と見た国見くんの目はこちらを向いていて、慌てて逸らす。

いや、別に何かした訳では無いけど。

けど、国見くんのその目は少しだけ

苦手だ。

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れい - やっぱり好きな物って暫くして振り返るとしみじみしちゃいますね…私があきらくん推しになった頃に追っかけてたなぁって懐しんでますwww (1月3日 16時) (レス) @page48 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃああああああ!!!ゆっくりでいいから更新ファイト!!! (9月4日 18時) (レス) id: 068cca9f48 (このIDを非表示/違反報告)
夕陽 - なぅちゃん、せっかく返信してくれたのにごめんね、なぜかログインできなくなってる。新しいのでたなってみてみたら「は、良すぎだろ!?」で家で叫んで怒られたお(なんか叫んで怒られることが多いこの頃ですが)頑張ってー、応援してるぜイェア (2022年11月26日 19時) (レス) @page6 id: 788b39c782 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なぅ | 作成日時:2022年10月29日 18時

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