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スーツのポケットの中にあるカサカサと音が鳴る紙を開く。
｢また来年な！｣と言う言葉とともに書き残されたイッテツのメールアドレスが記されている。
馬鹿、消してないよ。
ただ、送っていないだけ
｢アレ上機嫌じゃん｣
｢いい事あった〜？｣
｢…ふふ、逆にそっちは？｣
｢いや昨日は二日酔いでまともに動けん…ってそんな笑い方するって相当のことやんか｣
職場の女子トイレにはキャーと高い声が広がる。
わかりやすいぐらいの恋バナ好きだ。この子達
｢うーん、運命ってさ信じる？｣
｢さぁ？でも今の彼と付き合えたのはちょっと運命感じちゃうかも｣
｢ねえねえもしかしてさ
あのわすれられないひとって───────｣
｢うーんどうだろうね｣
今日も今日とて、｢死んでない？｣と、素っ気ないLINEを送るのだった。
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作者名：なぅ | 作成日時：2024年3月5日 22時
