今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:684 hit
小｜中｜大
気持ち悪い
なんでこう、うるさいヤツに囲まれた人生なんだろう。大学生の兄だって、毎日どこかでほっつき歩いて急に帰ってきたと思えば家中を荒らして帰っていく。
そして、そんな子供の親は親バカだ。
それと違い、私はどちらかというと静かにおしゃべりしていたい派
別に、友達がいない訳では無い。
前の席のモブ菜ちゃんが石川を睨んでいる。
その気持ち、よく分かるよ
｢石川って好きな女の子のタイプなに？｣
良かった、私の話題からは逸れたみたいだ。
多分石川の隣を陣取っているバカそうな女子のおかげだろう、感謝してる。
｢あー、どちらかというと物静かの方がいいわ｣
.
.
.
.
.
｢国見ー！｣
女子トイレからの帰り、手をハンカチで拭きながら歩いていると教室の扉の傍から、誰かを呼んでいる他クラスの男子が居た。
どいて欲しいな、でも背高くてちょっと怖いかもしれない。それになにより、頭ツンツンしてて変…個性的で話しかけずらい
｢何？｣
｢今日の部活、ミーティング早めにするから早く来いって及川先輩からの伝言
掃除終わったら速攻来いよ！｣
｢はいはい、つか金田一後ろ｣
国見、くんが私の方を指で示す。
｢あ？後ろがどうし、…ドわっ悪ぃ！通れなかったよな！｣
『いい…大丈夫』
振り返ったツンツン頭の方は驚きながらもしどろもどろに謝ってくれた。
これで謝らなかったらDQN認定だったが、…良かった。
｢ごめん、金田一が｣
｢お前が早く廊下出ればよかっただけの話だろ！｣
｢うるさ｣
"やる気無さそう"
それが国見英という男の第一印象だった…
けど。たった今変わった。
肝が据わってる
に
理想.1 ページ2
あ、うざ。
そう思ったのは、1回や2回だけでは無い。
4限が終わった昼休み、教室はいつもよりうるさくて、騒いでいる男子が目立っていた。
その中心にいるのは石川＿＿＿＿＿＿中学からの同級生で、随分長い付き合いだと思う。
でも、
｢おいAもこっち来いよ｣
｢え、なに勝手に呼んでんだよwww誰だよwww｣
｢中学からの同級だって！アイツおもろいからwwwここのグルツッコミ役いなくてカオスじゃん｣
｢ねー石川なにやってんのー｣
うるさい
うるさい
うるさい
馴れ馴れしく名前で呼ぶな
ツッコミ役って何
陽キャ女子からの目線が痛い
たいして仲良くないのにアイツ呼ばわりって何
面白くしたおぼえなんて1度もない
なんでこう、うるさいヤツに囲まれた人生なんだろう。大学生の兄だって、毎日どこかでほっつき歩いて急に帰ってきたと思えば家中を荒らして帰っていく。
そして、そんな子供の親は親バカだ。
それと違い、私はどちらかというと静かにおしゃべりしていたい派
別に、友達がいない訳では無い。
前の席のモブ菜ちゃんが石川を睨んでいる。
その気持ち、よく分かるよ
｢石川って好きな女の子のタイプなに？｣
良かった、私の話題からは逸れたみたいだ。
多分石川の隣を陣取っているバカそうな女子のおかげだろう、感謝してる。
｢あー、どちらかというと物静かの方がいいわ｣
.
.
.
.
.
｢国見ー！｣
女子トイレからの帰り、手をハンカチで拭きながら歩いていると教室の扉の傍から、誰かを呼んでいる他クラスの男子が居た。
どいて欲しいな、でも背高くてちょっと怖いかもしれない。それになにより、頭ツンツンしてて変…個性的で話しかけずらい
｢何？｣
｢今日の部活、ミーティング早めにするから早く来いって及川先輩からの伝言
掃除終わったら速攻来いよ！｣
｢はいはい、つか金田一後ろ｣
国見、くんが私の方を指で示す。
｢あ？後ろがどうし、…ドわっ悪ぃ！通れなかったよな！｣
『いい…大丈夫』
振り返ったツンツン頭の方は驚きながらもしどろもどろに謝ってくれた。
これで謝らなかったらDQN認定だったが、…良かった。
｢ごめん、金田一が｣
｢お前が早く廊下出ればよかっただけの話だろ！｣
｢うるさ｣
"やる気無さそう"
それが国見英という男の第一印象だった…
けど。たった今変わった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なぅ | 作成日時：2023年5月18日 21時
