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それは私の理想像 ページ1
｢Aは、好きな人とか居ないの？｣
いないし、出来たこともなかった。
そして、これからもそんな人現れないと思ってた。
｢じゃー好きなタイプは？｣
好きなタイプって自分の理想っていうことでしょ。
それは全て無駄な望みだ、と私は思ってる。
うるさいヤツ、無駄に騒ぐヤツ
価値観がおかしいヤツ、馬鹿なヤツ
性悪のヤツ、周りに合わせるしか能がないヤツ
生きるのに向いてないヤツ、ウザイヤツ
自分が主役だと思ってるヤツ。
叶わない願いはしない方がいい。
｢ねぇ、聞いた？石川くんの好きなタイプ｣
｢聞いた！物静かな子、だったよね
石川くんがそういう趣味なの知らなかった｣
｢だよね、だって明らかに派手カノ居そうだもん｣
｢それな｣
｢っていうか、石川くんの好きな子がそういう性格の子なんじゃなかったっけ？｣
｢え、そーなの？｣
｢でも、その子確か好きな人いたんだよね｣
｢ま、みんな理想がそれぞれ過ぎたんだね｣
｢そうかな｣
好きな人とか好きなタイプとか。
本当にそれって信じてる？
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作者名：なぅ | 作成日時：2023年5月18日 21時
