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『そんなこと軽々しくしないで』
秀太を押しのけ起き上がった
「軽々しくじゃねぇよ」
『じゃ、私もう行く』
「…ん」
ベッドから降りると、秀太はだるそうに横になった
保健室に誰もいないことを確認しカーテンを開け、教室へ向かう
どうやらもう放課後になっていたらしく、生徒が行き交ってる
私の教室は保健室から近いためすぐについた
全く休めなかったな…と思いながら教室のドアを開けると
「あ…」
教室にはクラスの女子が数人残っていた
強いタイプの女子が。
その子達は私を冷たい目で見て、こちらへ向かってきた
「あんたあんま調子のらないでよ?」
そう言われ、私の横を通り教室から出て行った
別に調子になんてのっていない
きっとさっき與くんに話しかけられたことが気に食わないんだろうけど
勝手に勘違いしてるだけ
「あ、なぁ大丈夫やった?」
教室のドアの前でずっと突っ立っていると、誰かに話しかけられ振り返るとちょうど考えていた本人である與くんがいた
「なかなか帰ってこないから心配してたんやで」
『ありがと』
素直にお礼を言うとびっくりしたように私を見た
「なんや普通にええ子やん」
『それは違うと思うよ』
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レサ汰(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!そう言っていただけて光栄です(´ー`) (2019年8月19日 22時) (レス) id: a0453bcce4 (このIDを非表示/違反報告)
はる - この作品、好きです。頑張って下さい。 (2019年8月13日 11時) (レス) id: e5f9f3fa90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レサ汰 | 作成日時:2019年7月21日 23時