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なんてことのない学校生活
ひたすらに意味もないような話を聞き、時間だけが過ぎていく
そんな学校生活の移動教室なんて面倒でしかない
と思いながら集団で移動するクラスメイト達を気にせず一人で理科準備室へ向かう
「ッと…わり、大丈夫か?」
『あ、はいごめんなさい』
ぼーっと歩いてたらダメだな。と少し反省して立ち上がろうと顔を上げると
『…』
息を飲んだ
私がぶつかった相手は、私なんかが目の前で見ていい人ではなかった
あまり人と関わることのない私はクラスメイトの名前ですらほとんど覚えていない
なので、クラスも違えば学年も違う人なんて顔さえも覚えていない
そんな私でも知っているこの人
日高光啓だ
二年で、学年問わず人気の集団…確か"AAA"で他校からわざわざ見に来る人だって居ると聞いたことがある
いわゆる学校のアイドルってやつ
「もしかして怪我した?たてるか?」
驚きすぎて動けない私を心配したのか手を差し出してくれた日高さん
『すみません!』
サッと立って走って逃げる
学校のアイドルだなんて言われるくらいだから、かっこいいのは分かっていたけどあそこまで顔が整っているとは…
「…珍しい子」
ボソッと口にしてあの子へ差し出した手をズボンのポケットに入れ、なにかもなかったかのように歩き出した
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レサ汰(プロフ) - はるさん» ありがとうございます!そう言っていただけて光栄です(´ー`) (2019年8月19日 22時) (レス) id: a0453bcce4 (このIDを非表示/違反報告)
はる - この作品、好きです。頑張って下さい。 (2019年8月13日 11時) (レス) id: e5f9f3fa90 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レサ汰 | 作成日時:2019年7月21日 23時