六滴 ページ7
どこいってもあいつの名前
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
あ『いらっしゃいませー!』
モ「団子3つとあんみつ1つくれ!」
あ『毎度ありがとうございます!』
ガラッ
あ『いらっしゃ』
モ「きりちゃんいるかいー!?」
店主「きりちゃんは居ないよ」
モ「なんだぁいねぇのか」
「元気な子供が団子屋で働いてるって言うから
きりちゃんだと思ってきたのになぁ笑」
店「今日は違う子だよ笑」
モ「俺はきりちゃんの元気な笑顔が好きなの!」
「なんか怖い3人連れてる時の顔なんて幸せそうで
見ててこっちも楽しくなる」
「まぁ、来たから団子買ってくわ!」
「団子2つくれ!」
店「毎度!」
あ『...(怖い3人...ねぇ)』
あ『こちら団子2つになります!毎度です!』
モ「おぉ、ありがとな」
あ『店主』
店「なんだ?」
あ『きりちゃんって子よくここにバイトしに来るんです
か?』
店「あぁ、この辺はよくバイトしに来るよ笑」
「1人だったり友達連れて3人で手伝ったりしてくれる」
「まぁ、うち1人はつまみ食いが多くて困るけどな笑」
「でも怖いつらした人3人連れて来る時もあるなぁ」
あ『そ、うなんですか、』
店「きりちゃんって元気で明るい子なんだよ笑
銭に反応しやすいけど楽しませてくれるから何度も
バイト頼んじまうんだ笑」
あ(俺は頼まれたこと、無いのに、)
『あ、店主!そろそろ時間なんで上がりますね!』
店「もうそんな時間か。ありがとな」
「はいこれ、お駄賃ね」
あ『ありがとうございます!!』
『じゃ!』
店「あ!...もう行っちまった...はやいなぁ」
ッ!どこいっても
きり丸きり丸きり丸きり丸きり丸きり丸きり丸きり丸
きり丸きり丸きり丸きり丸きり丸きり丸きり丸きり丸
俺がバイトできるところが全くないッ!!!!
これじゃぁ学費が払えないのにッ!!!
何とかしてッ!何とかして貯めないとッ!
...ご飯をとりあえずなくすか...
あとは更にバイトを入れなきゃ、
でも、しばらくはバイトが見つからなくて何も無い、
あ『ぁれ、ここ、』
着いた先は灰とその家族が一緒に埋めた花が咲いているその花はあまり見れない花で普段は道が複雑で人が来れないようになっている場所
あ『...無意識で来たのか、』
『とぉさん、かぁさん、にぃちゃん、ねぇちゃん、』
『なんで、おれひとりにするの、』
『一緒にいるっていったのに』
『うそばっかり』
『さみしい』
next
69人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:柚 | 作成日時:2023年9月2日 16時