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「･････お前ら、････････身体の関係も、あんの？」
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優しい穏やかな人だった。
この人の目を今、これほど血走ったものにしているのが愛だと言うなら私、
まっとうな愛なんていらない。
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和「あるよ」
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和はゆっくりと、でもハッキリと、彼の質問に答えた。
彼の首筋が赤くなる。そして青くなる。
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「････気持ち悪ぃ･････お前ら･･･････狂ってるよ････」
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吐き捨てるように言われた言葉にも、和は顔色一つ変えなかった。
和「････････一つだけ聞きたいんだけど」
和の指が、私の指を握る。
握り返した私の指を、和の指を、彼は片頬を顰めて見た。
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和「････俺らのことを、誰にも言わず、そっとしておいて欲しい。と頼んだら」
「無理だな」
和の声を遮るように、彼が吐き捨てる。
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「ふざけんなよ、気持ち悪ぃ。こんなこと許されるわけねぇだろうが」
正義感の強い、優しい、穏やかな･･･人だと信じていたかった。
なんて。彼の愛に応えることも、その理由も告げることなく去った私が願うことじゃ、ないのでしょうね。
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「終わりだよ！終わり！お前らのその気色悪い関係は終わりだよ！」
彼の顔色は赤くなり、青くなり、罵声を繰り返す。
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これが、世の中の、世間の、私達への刃なのでしょう。
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A「･･･････落ち着いて、･････くん。」
私の声に、彼はハッと顔色を変えた。
気まずそうに私から目を逸らす。
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A「････紅茶、飲もう？」
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場違いな程落ち着いた私の言葉に、彼は少し動揺した。
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私は横の和を見る。
そしてゆっくりと、カップを持ち、唇を付ける。
和も私を見つめ、そしてカップを持ち、ゆっくりと紅茶を、口に含んだ。
･･････彼も、はぁ。と大きなため息をついて、乱暴にカップを持ち、ゴクリと紅茶を飲んだ。
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なるちゃん(プロフ) - すごい。まるで映画のようだ！ (2017年3月23日 8時) (
レス) id: a1fe1fb9b8 (このIDを非表示/違反報告)
ももも(プロフ) - 初めまして。ある方からの紹介で読ませていただきました。オイシイアイを読ませていただきました。涙が止まりません。本当に素敵なお話で感動しました。一瞬で貴方様のファンなりました。大好きです。 (2015年8月9日 21時) (レス) id: 73a4577f66 (このIDを非表示/違反報告)
ココ(プロフ) - 読んでて最後まで読みながらだんだん口がぽっかーん。驚愕すぎて、ニノの話を置きながらこんな風に繋がって…すごい…すごすぎる。心にすんごいしみました。切ない。叶わない兄弟愛…。それに相葉ちゃん。結婚式で逮捕なんて…。もう涙が溢れそうです。 (2015年6月16日 22時) (レス) id: ee48ebbedd (このIDを非表示/違反報告)
るこ(プロフ) - 何とも言えないくらい、染み込みました。二宮さんの話からこんなふうに、綴られたお話に切ない気持ちで一杯です。 (2015年2月12日 11時) (レス) id: 404997240f (このIDを非表示/違反報告)
mahiru(プロフ) - お話の底辺にある二宮さん。せつなかったです。読み進める度に感動と、切なさと、儚さと染みました。瀬音さんの世界観があまりにも広くてびっくりしてしまいました。また読みにきます！！ (2014年11月20日 2時) (レス) id: 9bfa1875f0 (このIDを非表示/違反報告)
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